舞台は生き物。アクシデントは付き物だ。ジャニーズタレントもたびたび、コンサートや舞台で予期せぬ出来事に見舞われる。しかし、それがデビューイベントとなればかなり珍しい。もはや“伝説”のアイドルグループとなってしまったSMAPは、そのレアケースの経験者だ。
「SMAPは91年9月9日、『Can’t STOP!-LOVING-』でCDデビューしました。その前日の8日、埼玉の西武園ゆうえんちでデビューイベントを開いています。しかし、台風によって機材トラブルに見舞われ、歌唱の途中で音声が途切れるなどして、パフォーマンスが中断。デビュー前におよそ1万人も集めたことも奇跡ですが、10代だった6人がびしょ濡れになりながらなんとか乗りきったことは今も語り草です」(アイドル誌ライター)
デビューイベントは、いつにも増してスタッフが万全の態勢で臨む。しかし、凡ミスもある。犠牲者となったのは、関ジャニ∞の大倉忠義だ。彼の場合は、SMAPのような天災ではなくスタッフのミスだった。
「関ジャニは『浪花いろは節』という演歌調のシングルでデビューしています。このデビューイベントで大倉はやぐらの上で太鼓を叩くパフォーマンスを担当。しかしいざやぐらに上がると、置いてあるはずのバチがない。とっさに空手の正拳突きの型のように、左右の拳で交互に叩いたそうです(笑)。時間にして3~4分。あまりにも痛かったため、途中で手のひらに変えて叩いたのだとか」(前出・アイドル誌ライター)
関ジャニ∞もSMAPのような伝説のスーパーアイドルグループになれるかもしれない。
(北村ともこ)