タレントのYOUが8月8日に放送された「チマタの噺」(テレビ東京系)に出演し、お笑いコンビ・ダウンタウンの怖さについて言及している。
1991年より「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)のレギュラーに抜擢され、松本人志&浜田雅功に加えて今田耕司や東野幸治、板尾創路といった吉本興業所属芸人らと絶妙な掛け合いを披露していたYOU。女優・歌手としての肩書きを持ちながらバラエティ番組で器用に受け応えする能力を松本から高く評価された彼女だが、その裏では恐怖に脅える日々を過ごしていたようだ。
「もうホントに(ダウンタウンが)怖くて。私も胃潰瘍になりました」「(共演者が怖くて)胃潰瘍になるってよっぽどじゃないですか?」などと“ごっつ時代”を振り返ったYOUは、続けて「(出演芸人らの集まる)溜まりがあって、(その輪に)入れなかったですね。怖いんですもん」と語り、ダウンタウンを筆頭とする吉本興業芸人の派閥に溶け込むことに苦労したことを明かしている。
「現在は完全に丸くなったとされる松本と浜田ですが、当時はお笑いへの絶対的な自信を背景に“大暴れしてナンボ”と言わんばかりの威圧感でした。幼少期からの友人である高須光聖をブレーンとして放送作家に起用して勢いを増し、またプロデューサーら重鎮にもすぐに“なぁなぁ”の口調で話すほどに圧倒的な存在感を誇り、女性共演者からすれば恐怖の対象だったかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
共演者は後輩で埋まり、制作にも自らのブレーンが積極的にかかわる。“ダウンタウン帝国”が築かれるまでに、そう多くの時間はかからなかっただろう。
「マジギレもののドッキリ企画などでも、リアリティを出すためか実際に共演者を張り回すのも当たり前。本来“ドッキリ企画”というのは手を出すと見せかけてネタバラシというのが通例ですが、浜田は散々どついてから“ドッキリでした”とネタ明かしていましたからね。実際に殴ってる時点でもはやドッキリではないと思うんですが(笑)」(前出・テレビ誌ライター)
壮絶な時期を乗り越え、今では良き恩師としてダウンタウンを崇めるYOUだが、“胃潰瘍”で済んで良かったとも考えられるかもしれない。
(木村慎吾)