いまや日本のドラマ、映画に欠かせない存在となったジャニーズタレント。ドラマで彼らとよく共演する女優たちは“御用達女優”とも呼ばれるが、ジャニーズが出演する作品に度々顔を出す意外な俳優がいることはあまり知られていない。俳優の名は伊藤高史。一時期はお笑い芸人としてバラエティ番組で大活躍していた人物だ。
伊藤は「進ぬ!電波少年」(日本テレビ系)でブレイク。香港のラジオパーソナリティーであるチューヤンと朋友(パンヤオ)というコンビを組み、アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク旅に挑戦。南アフリカの喜望峰から、ノルウェーの灯台を目指した。290日間の旅を終えると、猿岩石と同じく大ブレイク。しかし人気衰退に伴い、コンビは解散。伊藤はその後、役者に転身した。
「二枚目の顔立ちに、確かな演技力。テレビドラマでは、ジャニーズタレントと縁が深いんです。今年1月期には、嵐・松本潤が主演したドラマ『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』(TBS系)の第3話に出演しています」(テレビ誌ライター)
また、今年もっとも売れたジャニーズの新人アイドルグループ・King&Princeの平野紫耀が出演したドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)にも、第10話と最終回に登場している。
「伊藤はヒッチハイク旅でブレイクしたものの、人気はすぐに落ち目に。俳優に転身しましたが実力不足を実感し、俳優で脚本家の宅間孝行氏が主宰する『東京セレソンデラックス』で芝居の経験を積みました。同劇団解散後、自ら『劇団ウルトラマンション』を旗揚げ。彼が成功したのはジャニーズとの共演に恵まれたことも大きいですね。現在も劇団主宰者であり、役者、脚本家としても大活躍です」(エンタメ誌ライター)
今後はジャニーズドラマ以外でも目にする機会が増えそうだ。
(北村ともこ)