農家に漁師、芸術家にお笑いとさまざまなジャンルを切り開いてきたジャニーズアイドル。だが、なかなか開拓されなかったのが文筆家だった。その地平を切り拓いたのは、NEWS・加藤シゲアキ。これまでに5冊の小説を上梓。現在は、3誌で連載中だ(ジャニーズサイトは除く)。
そんなカトシゲにもっとも近い位置にいる現役ジャニーズが、A.B.C-Z・戸塚祥太だ。
「戸塚は今年3月、初のフォトエッセイ『ジョーダンバットが鳴っている』を出版しました。グループでは塚田僚一の活躍が際立っており、残る4人の中でも特に、戸塚は地味な存在。それだけにソロでの書籍出版は異例といえます」(芸能関係者)
加藤と同じく、戸塚はもともと読書好き。アイドルらしからぬ闇発言をしてしまう点もよく似ている。そんな部分が、本の雑誌『ダ・ヴィンチ』編集者の目にとまって連載がスタート。フォトエッセイはそれをまとめたものだ。
「現在、日本テレビの月曜深夜のジャニーズドラマ枠“シンドラ”の『トーキョーエイリアンブラザーズ』に出演中。戸塚は伊野尾慧(Hey!Say!JUMP)のお兄さんのエイリアン役です(笑)。台詞はかなり少なめ。台詞覚えに必死な伊野尾をよそに、撮影のちょっとした合間にも好きな小説を読んでいるほど、活字マニアなんだとか」(アイドル誌ライター)
『ダ・ヴィンチ』の連載は、書籍刊行前に終了した。しかし、単行本化を記念して、現在「ジョーダンバットが鳴っている2」のタイトルで復活中。ひとまず、1年限定の連載だ。
いっぽう、A.B.C-Zとしては現在、東京ジョイポリス(東京・お台場)との初コラボレーション企画が開催中。メンバーがプライベートで訪れたことがある有名アトラクションで、初出しのライブ映像やコラボカフェ、オリジナルスイーツや衣装展示ほか、ファンにはたまらない内容になっている。
戸塚にとっては、念願の単行本出版に連ドラ出演、コラボアトラクションの始動など、まれに見る活躍となっている。今夏、“第二のカトシゲ”には、神風が吹いているのかもしれない。
(北村ともこ)