ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が後継者として滝沢秀明を指名したと週刊文春9月6日号が報じた。理由はいくつかあるが、タッキーの趣味もその要因かもしれない。実はタッキーは映像の撮影・編集を趣味のひとつにしている。
ジャニーズJr.時代の嵐・相葉雅紀が滝沢宅に半居候していたときは、滝沢が監督になって映画「プライベート・ライアン」をマネた映像など、計5本も撮ったという。さらに、関ジャニ∞・渋谷すばるも滝沢宅で居候した時期があるが、「タッキーはいつもパソコンで編集していた」と証言している。10代のころから映像編集にハマっていたようだ。
「07年、滝沢がプロデューサーを務めたダンスユニット・舞闘冠(ぶとうかん)が誕生しています。彼らのオリジナルソング『Now and Forever』のプロモーションビデオも、タッキーが自らが撮っています。屋良朝幸、A.B.C-Z・塚田僚一、Kis-My-Ft2・千賀健永、元関西ジャニーズJr.・浜中文一、山本亮太がメンバーでした。残念ながら歌手デビューに至りませんでしたが、CM出演はしています」(芸能ライター)
後輩を演出するだけではなく、タッキー&翼の作品もある。代表的なのは、14年にリリースされたアルバム「Two Tops Treasure」収録曲の「ギラメラ」。ミュージックビデオを滝沢が撮り、今井翼が衣装を手がけている。もはや趣味を超えて、プロといってもいいレベルなのだ。
「NEWSの09年のライブ『NEWS LIVE DIAMOND』のオープニングVTRも撮影しており、編集まで滝沢が1人でこなしています。自宅に編集機材がそろっているんですが、現場にはクレーンを持ち込んだそう。NEWSのメンバーがクレーンについて聞くと『持ってる友だちから借りた』と返ってきた。カメラクレーンを持っている友だちがいることに、NEWSは感心したそうです」(前出・芸能ライター)
昨今のテレビ番組に欠かせないドローン撮影も、滝沢はすでに手がけている。2年ほど前に、機材を購入済みだ。これまで、ジャニー喜多川社長やV6・三宅健の誕生日、番組の打ち上げの模様も撮って編集。後日、出席者に配るというこまやかな気遣いをみせている。
そんな滝沢秀明のプロデュース能力、映像を作る力を買って、ジャニー喜多川社長が後継者に指名した可能性は十分ある。今後、タッキーが描き出すジャニーズ帝国はどのようなものになっていくだろうか。
(北村ともこ)