今、スマホはもはや若者だけのものではなくなり、全世代へと拡大しています。総務省の「平成29年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、60代のスマホ利用は45.1%と、前年の31.7%より約13ポイントも上昇しています。確かにシニア世代であっても、今の日本ではスマホなしではやっていけない時代になりつつありますよね。
そんな中、シニア世代のスマホ率が増えると、子や孫である若い層に「これどうやって使うの?」といった質問がくる可能性も増えてきます。実際、スマホにまつわる次のようなエピソードもあるようです。
●詐欺メールに「送り先間違っていますよ」と普通に返信してしまう。
●「変なバナーとかクリックしないように」と伝えたら、いちいち電話で使い方の質問がきて面倒なことに。
●Wi-Fiがないところで動画を大量に見ていたため、通信料が莫大に……。
とくに、詐欺まがいのメールに対しては、ひっかかったりしないか、子や孫としては気が気ではありませんよね。そんなとき、私たち子や孫が親たちにアドバイスすべきことを3つご紹介します。
1.モバイル各社のサポートに任せる
最近は、モバイル各社のシニア世代へのサポート熱が、かなり手厚くなっています。例えば、ワイモバイルのシニア向け「かんたんスマホ」には、ボタンを押すと自動的に解決してくれる「押すだけサポート」という機能がついています。もちろん、電話でのサポートも可能。
また、シニア世代の電話利用の実状から、「60歳以上ずーっと国内通話0円」というプランは、安心できるサービスといえるでしょう。これだけ全力でサポートしてくれるのなら、モバイル各社のサポートに頼るのも一つの方法ですよね。
2.シニア向けスマホを選ぶ
ガラケー時代にもシニア向けケータイがあったように、スマホにもシニア向けがあります。NTTドコモの「ドコモ らくらくホン」、auの「BASIO2(ベイシオツー)」、ソフトバンクの「シンプルスマホ3」など、いずれもボタンが大きく、シニアでも使いやすい見た目と機能が特徴のようです。こうしたスマホを選んであげるのもよいでしょう。
3.スマホ教室に通わせる
最近はパソコンのように、スマホ操作をゼロから教えてくれる教室もあります。どんなにいろいろなアドバイスをしても、使う本人がスマホを理解するのが一番なので、こうした教室に通わせるのも一つの方法ではないでしょうか。シニアのスマホ利用率が高まれば、今後ますます増えていくと思われます。ちなみに、NTTドコモは、ドコモショップで「ドコモスマホ教室」を開催しているようですよ。
いかがでしたか? もちろんその都度、忍耐強く教えてあげるのも一つの方法です。煩わしいと思っても面倒がらず、モバイル各社のサービスなどを駆使しながら、ぜひ親たちにアドバイスをしてあげましょう。