9月12日に最終回を迎えたドラマ「高嶺の花」(日本テレビ系)。平均視聴率11.4%と自己最高を更新。石原さとみ演じるヒロイン・月島ももと峯田和伸演じる風間直人の結婚と共に、ヒロインの妹で月島の家元の座を降りた芳根京子演じるななと、すべてを失い消息を絶っていた新興華道家で千葉雄大演じる龍一のラストシーンにも注目が集まった。
「華道を離れ、広い牧草地で馬を引く龍一の元を訪れるなな。龍一が『ストーカーかよ』とはにかむと『私だって役に立てる』と答えるなな。『行くところがないの』と呟くななを抱きしめ『ここにいてくれ』とキスをする2人のシーンに祝福するコメントが殺到しました。今まで計算高くあざとい龍一を演じる千葉に良い印象を持っていなかった視聴者も、抱き寄せキスをする千葉の泣きそうな優しい笑顔に心揺さぶられたようです」(テレビ誌記者)
しかし千葉の演技力に称賛が集まる一方、華道を捨てたはずの龍一が、いきなり牧場にいたことに対しては「千葉雄大の高速かっ飛ばし高笑いからの牧場で馬を育ててるのはなんでや」「ひっさしぶりに見たら千葉雄大おうまさんと話してるし反抗少年丸くなってて訳分からん」といった、強引なストーリー展開に違和感を覚えるコメントも噴出した。
「主人公ももと直人の結婚、家元・市松(小日向文世)と妻・ルリ子(戸田菜穂)の仲直り、引きこもりの中学生・宗太(舘秀々輝)の自転車日本一周達成など、すべてが最終回でハッピーエンド。この結末には野島伸司ファンの間でも驚きの声が上がっています」(前出・テレビ誌記者)
野島脚本といえば、ドラマ「この世の果て」(フジテレビ系)ではヒロインがヘリコプターから飛び降り、ドラマ「高校教師」(TBS系)では心中を思わせるラストシーンなど、壮絶な結末を迎えることが多かった。
「それだけに、最終回を見た視聴者は“肩透かし”を食らった格好。ネット上にも『野島伸司脚本だから絶対素直にハッピーエンドになんかならないから、悲しくならないよう用心しながら身構えてたら、拍子抜けするくらい幸せな結末』『ドッキリかな?』『野島伸司も年取って丸くなった、ということだろうか』といった様々な落胆や批評コメントが書き込まれています」(エンタメ誌ライター)
ドラマよりも野島伸司氏に何が起きたのか、そこが知りたい!?
(窪田史朗)