子どもの言動にイライラしてしまうとき、ふと自身を振り返ると「同じことをしている…!」と気づかされることってありますよね。
■子どもが世間に批判的で世の中を見下しているのは……
「最近の世の中は……」なんて子どもがつぶやいたら、びっくりしてしまいますよね。しかし、子どもが口にするということは、どこかで聞いている・経験しているということ。例えば、お母さんが「うちの上司、ズルばっかり!」と愚痴ばかりこぼしていれば、子どもは「大人たちはずるいものだ」というイメージが染み付いてしまいます。
また、お父さんがニュースを見ていて「今の総理じゃ無理だ!」「またこいつ?できるわけねーだろ」などと、偉い人たちの無能さを批判してばかりいたら、世の中を見下してしまうのにもうなずけます。
そんな子どもになって欲しくないなら、「もっとこうしたほうがいいと思う!(私だったらこうするなぁ)」「こういう人がいるから、日本で幸せに生きていける」などと、活躍の方に目を向けて、プラスのつぶやきを増やしたいですよね。
■子どもが将来に希望をもっていないのは……
子どもが「大人になってもいいことない…」なんて言っていたら、社会で活躍できるよう一生懸命育てているのに「なんてことを!」と言いたくなってしまいますよね。そんな場合も、実は大人たちが「大人って楽しくない」「仕事は理不尽なことばかり」「早く仕事なんてやめてしまいたい」「毎日疲れる!」と、マイナスな印象を与えてばかりいる可能性があるからなのです。
■子どもが頑張らずに、すぐ諦めてしまうのは……
これから力を伸ばしていく子どものはずなのに、「きっとできないから」とはなから諦める。そんな子どもほど、失敗や評価を恐れていたり、「できないと怒られるから嫌だ」と考えていたりします。ですから、「失敗してもいいよ。思いっきりやってごらん」と、大きく構えて待つ姿勢も必要。とくに、「何回言ったらできるようになるの!」という言い方は、早くできるようになることばかりを強いることになりますので、要注意です。
いかがですか? 自分の胸に手を当ててみると、意外と「あ、もしかして原因はここにあるかも…」と気づかされることが多々あります。子どもを立派な大人にするためには、私たちが見本となるように、普段から言動に気を付けて生活していきたいですね。
(Nao Kiyota)