ちびまる子ちゃんに時代考証ミス?1970年代当時にあり得なかったシーンとは

 9月23日放送のアニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)において、「まる子、洗車を手伝う」の回に登場した自家用車が話題になっている。父・ひろしは朝釣りで汚れた白い4ドアセダンを自宅の前で洗車。それを見たまる子がドライブに連れて行ってもらえると勘違いして洗車を手伝い、一度はひろしに断られるものの、最後は祖父・友蔵との三人で日本平までドライブするという内容だった。

 この自家用車、たまにしか出てこないこともあり、視聴者からは「さくら家って車あるんだ!?」「ひろしって運転できるのか」といった驚きの声が続出。そんなレアな自家用車について、自動車ライターが指摘する。

「ちびまる子ちゃんの舞台は1974年ごろなので、さくら家の自家用車は三代目のトヨタ・カローラだと思われます。独特な形状のグリルや丸目のヘッドライト、当時は当たり前だったフェンダーミラーや手動ウインドウなど、細かい箇所の再現はバッチリ。なにより後部ナンバープレートの設置スペースが独特な六角形になっているあたり、時代考証へのこだわりを感じさせますね」

 この「ちびまる子ちゃん」では当時のアイドルが着ている衣装など、細かい部分の時代考証がしっかりしている点にも定評がある。アニメの初期では原作者の故・さくらももこさん自身が脚本を手掛けており、1970年代の描写には相当こだわっていたようだ。しかし今回のドライブシーンでひとつだけ、当時にはあり得なかったパーツが描かれているというのである。自動車ライターが続ける。

「作中で後部座席に乗るまる子と友蔵は三点式シートベルトを締めています。しかし後部座席へのシートベルト設置が義務付けられたのは1975年4月であり、まる子ちゃんの時代にはまだ装備されていないはず。仮に装備されていたとしても旅客機のような二点式であり、三点式シートベルトのカローラなど当時には存在していなかったのです。ただ近年はアニメにもコンプライアンスが求められるようになり、乗車シーンでは登場人物が必ず三点式シートベルトを締めるようになりました。そのため今回もまる子ちゃんがシートベルトを締めていたわけですが、時代考証に反してまで現代の法令を遵守する必要があるのかと疑問に感じる人も少なくないようです」

 車好きの大人にとっては疑問だった今回のシーン。しかし「ちびまる子ちゃん」好きの子供たちのことを考えると、今回のコンプライアンスには目をつぶるべきなのかもしれない。

(白根麻子)

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