子どものおやつは、大人になってからの食生活や趣向に影響を与え得るもの。子ども時代の健康を守る観点からも、慎重に選びたいですよね。では、いったい何がよいのでしょうか。
「おやつなんて……」と思っていませんか? でも、身体が小さく、もちろん内臓も小さい子どもは、一度の食事でたくさん食べることができません。そのうえ成長期でもあり、動き回って体力を消耗します。子どもにとって、おやつは3度の食事以外にエネルギーを補給する重要な機会でもあるのです。
子どもは、お菓子やケーキなどの甘いものを欲しがりますが、健康やエネルギー補給の観点からは、おにぎりやパン、甘くないクッキーやおせんべいなどの「炭水化物」中心のおやつがオススメです。他にも、ビタミン・ミネラルを摂取でき、手軽に食べることができるバナナやキウイ、みかんもいいですね。満足感が高いものとしては、干し芋などもオススメですよ。
砂糖や油をたっぷり使ったバタークッキーやケーキ、チョコレートなどの甘い食べ物は、血糖値を急上昇させたり、虫歯になったり、癖になってしまったりするため、ルールを決めて“たまに”にするとよいでしょう。
また、せっかくなら子どもと一緒におやつ作りをしてみてはいかがでしょう? おにぎりを握ったり、フルーツをカットしてフルーツポンチにしたり…。そうすることで、食材を切る、料理の楽しさを味わう、といった経験をすることができます。食に対する興味も高まり、食育にもつながります。買って食べるのではなく、時間をかけて用意することで、食事の大切さやありがたみも感じさせられますよ。
子どもの健康のため、また食育のために、ぜひおやつのあり方を見直してみてください。
(Nao Kiyota)