山下智久が“夏男”となった。映画「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」がメガヒット。木村拓哉と嵐・二宮和也の初共演作「検察側の罪人」を上回り、観客動員や興行収入で夏映画ナンバーワンとなった。
山下といえば、11歳でジャニーズ事務所に入所して、もう22年。元NEWSの山下が、元SMAPと嵐を興行収入で凌駕したのは、ある種の事件だ。
「小学生でジャニーズJr.となった山下は、入所直後からジャニー喜多川社長、滝沢秀明から寵愛された美少年でした。高校は、アイドル校で知られる堀越高等学校の芸能(現・トレイト)コースですが、同じJr.仲間の生田斗真から嫉妬されていたそうです」(芸能記者)
山下と生田は同じ96年入所。ともに小学生でジャニーズ活動を始め、いきなり表舞台に出る機会に恵まれた。ところが堀越時代、2人の間に格差が生じた。03年、NEWS結成でさらに多忙となった山下に対して、生田は仕事が減少。忙しくなることを見越して堀越に入学したにもかかわらず、毎日学校に通えてしまった。
「次第に生田は、コンプレックスを抱くようになりました。1学年下に山下がいて、1学年上に嵐の松本潤と女優の上戸彩がいた。芸能コースは、仕事が忙しくて学校に行けないことがステイタス。仲間は欠席が多いのに、生田は普通に通学。見栄を張るためにわざと遅刻して、忙しいフリをしたそうです」(前出・芸能記者)
山下はアイドルグループ、ソロシンガー、主演俳優ほかあらゆる肩書きを持ち、長きにわたって好成績を収めつづけた。かたや生田は、歌手デビューのチャンスを逃しながらも、たゆまぬ努力の末、自力でジャニーズ俳優部門のトップに上りつめた。19年1月スタートのNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に出演することが決定。現在は、CM契約4本を抱える売れっ子だ。
高校時代は張り合った堀越OBも、今では高い水準で闘うことができる良きライバル。山下と生田には、20年にわたって抜きつ抜かれつしたストーリーがあるのだ。
(北村ともこ)