2018年最後の番組改編が行われ、10月期ドラマがスタートした。嵐からは、相葉雅紀が「僕とシッポと神楽坂」(テレビ朝日系)に出演。動物好きで知られる相葉が、獣医師役に初めて挑んでいる。
嵐がアイドルとして上昇気流に乗ったのはこの10年ほど。今ではメンバー5人全員が主役を張れる俳優に成長した。しかし当然、半人前だった時代もある。そのころ相葉、大野智、二宮和也は、外国人の有名演出家が開いたワークショップを受けている。
「その日のテーマは“動物になろう”。相葉は鼻の前で手で三角を作って前に進んだそうです。何になったのか演出家に聞かれると、相葉は『ウォンバットです』と返答。コアラに似た愛嬌たっぷりの癒し系動物ですが、いかんせんマイナー。演出家に『ボクはその動物を知らない』とそっけなく返されたとか」(アイドル誌ライター)
相葉といえば「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)に04年の番組開始以来レギュラー出演している根っからの動物好き。その気質がワークショップで出たのか、セレクトがマニアックなってしまったのだ。
では大野、二宮は何に扮したのか。
「ニノはカメレオン。ワークショップが苦手なので、カメレオンなら保護色で背景に同化するため、動かなくて済むという理由で選んだそう。しかし、演出家はプロ。ニノが『カメレオンです』と説明すると、『消えてないじゃないか。僕は見えてるよ。危機感を持ちなさい。カメレオンの気持ちになりなさい』と怒られたそうです。ニノが手を抜いたことは簡単に見抜かれてしまったわけです」(前出・アイドル誌ライター)
演出家に「見えてる」と言われた瞬間、二宮は恥ずかしくて仕方がなかったという。
大野がなりきったのはオランウータン。猿が大好きで日ごろから近い距離で見ているせいか、二宮によれば「めちゃくちゃうまかった」という。
好きがゆえにマニアックに走りすぎた相葉と大野。ラクをすることだけを考えていた二宮。この両極端なバランスも、嵐が成り立っている理由なのかもしれない。
(北村ともこ)