平成最後の聖子ちゃんカットにオジサン視聴者が感涙! ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)にヒロイン役で出演している清野菜名が、そのキュートさで一気に注目度を上げている。80年代初頭のツッパリ全盛期を舞台とした学園コメディドラマにて、橋本環奈とダブルヒロインを務める清野についてテレビ誌のライターが指摘する。
「今年上半期の連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)ではヒロイン・永野芽郁の先輩役でレギュラー出演し、17年には帯ドラマ『トットちゃん!』(テレビ朝日系)にて主役の黒柳徹子役も務めた清野ですが、一般的な知名度はまだ高いとは言えません。それでいて現代では滅亡した聖子ちゃんカットが完ぺきにフィットしていることから、多くの視聴者が『このとんでもない可愛い子ちゃんは誰だ!?』と驚いています。共演の橋本が今どきのパッキリした美人顔なのに対し、清野は沢口靖子にも似た昭和顔が特徴。そして24歳ながら女子高生役をさらりとこなすピュアさは、80年代学園ものの本作にずばりハマっています」
その清野が出演する「今日から俺は!!」は、日曜22時30分という深い時間帯のドラマ。翌日に会社や学校を控える視聴者は頭を使わずに楽しめる娯楽作品を求めており、本作の分かりやすいストーリーと可愛らしいヒロインの取り合わせが好感されている。そこで割を食っているのが、ドラマ「獣になれない私たち」(日本テレビ系)で主演を務める新垣結衣だというのだ。
「同じ局のドラマということで『今日から俺は!!』の放送中には、『獣になれない私たち』の番宣CMが何度も入ります。そこに映し出されるのは会社員として社長や取引先に振り回される新垣の暗い表情。もともとは美人女優の代名詞で、絵に描いたようなピュアさを備えているはずの新垣が、仕事や恋愛に疲れたアラサー女性の象徴に見えてしまうのです。そんな新垣の後に聖子ちゃんカットの清野を見ると、まるで光り輝く天使を見るかのよう。『アラサー社会人の新垣 vs 女子高生役の清野』という分かりやすい対比があまりにもビビッドで、《ピュア系女優》の称号が新垣から清野へと代替わりする様子が残酷なまでに示されているようです」(前出・テレビ誌ライター)
新垣は決してくたびれたのではなく、アラサーなりの美しさを発揮しているはず。しかしピュアという制服をまとった清野と比べられてしまうことで、ガッキー時代の過渡期を見せられていると感じる視聴者も少なくないようだ。
(白根麻子)