有村架純が女教師と男子中学生との禁断の愛に挑んだドラマ「中学聖日記」(TBS系)の第8話が11月27日に放送され、自己最高となる視聴率7.5%をマークした。第6話からは、教え子との不適切な行為が発覚した時点から3年後が舞台になっており、有村の演じる女教師は小学校に勤務。岡田健史が演じる中学生も18歳に成長したという設定だ。
「有村は大人になった岡田からの求愛を拒み、同僚教師との交際を選択。そんな有村に岡田が『僕は起きたこと全部大切だから忘れません』と告げると、女性視聴者からは『キュンキュンした!』『私もこんなこと言われたい』との声が続出しました。そして終盤では有村が、倒れた父親の跡を継ぐという同僚教師からの求婚を拒否し、岡田と一緒にフェリーに乗り込むという展開に。視聴者からは『早く次の回が観たい!』と、次週への期待も高まっているようです」(テレビ誌のライター)
いよいよ禁断の愛が実るのか。恋愛ドラマとしてのクライマックスが近づいてきた感のある「中学聖日記」だが、この展開に前出のテレビ誌ライターは苦言を呈する。
「第8話まできてこの展開はあまりにも遅すぎます。本作で中学生役には無理のある19歳の岡田を起用したのは、役柄が18歳に成長した段階を見据えてのことだったはず。それならもっと早い段階で『女教師×中学生』の描写を片付け、大人同士の恋愛に舵を切るべきでした。そうすれば『中学生相手の淫行』という批判も最小限に抑えられたでしょうし、女性視聴者も18歳男子との交際なら感情移入しやすかったはずです。原作マンガからして、主題は女教師と中学生との禁じられた恋愛よりも、複数の登場人物間でねじれにねじれた人間関係にあるはず。それを描くためには第8話の内容を、遅くとも第4話までには描くべきだったのではないでしょうか」
もっと早い段階で大人同士の恋愛にシフトしていれば、シリーズ後半では右肩上がりに視聴率を伸ばしていた可能性もある。主演の有村も今ごろ、「大人の岡田くんとのキスがよかった」と思っているのかもしれない。
(白根麻子)