性的嗜好を明かした高嶋政宏出演ドラマ「ハラスメントゲーム」に救われた人々

 育児のために休暇や時短勤務を希望する男性社員に対する嫌がらせ行為をパタニティハラスメント、略して「パタハラ」ということや、飲酒に対する迷惑行為や嫌がらせ行為をアルコールハラスメント、略して「アルハラ」ということなど、世の中には無数のハラスメントがあることを教えてくれるドラマ「ハラスメントゲーム」(テレビ東京系)。

 唐沢寿明演じるスーパー業界大手のコンプライアンス室長としてハラスメント問題を解決していく秋津渉には、毎週「こんなハラスメントもあるんだ」と驚かされている視聴者も少なくないはずだ。そんな主演の唐沢演じる秋津と過去に因縁があったがため敵対している常務・脇田治夫を演じている高嶋政宏が、どうやら一部の視聴者からドラマの本筋とは違った角度から熱いエールを送られているようだ。

 発端は知り合いの女王様から借りたという首輪をつけた高嶋が表紙になっている、今年10月10日に発売したエッセイ本「変態紳士」(ぶんか社)。高嶋は2016年1月27放送の「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)に出演し、公開直後だった映画「信長協奏曲」の撮影の際に、設定が戦国時代で撮影が殺伐とするのではないかと思い「通販でバラムチを買って(ヒロイン役の)柴崎コウさんに叩いてもらおうと思って」と妙な発言したのをきっかけに、それ以降はさまざまなバラエティ番組に出演しては、自身のM気質や妻で女優のシルビア・グラブに対する下僕のような忠誠心を明かすなど自身の性癖を明かすように。

「しかしテレビで明かせることはわずかであることを痛感させられるほど『変態紳士』の内容は詳細で深いゆえにグロテスク。だからこそ高嶋からの『安心してください、あなただけじゃないんです』という言葉が説得力を持ち、自分の性癖に悩み戸惑う多くの人たちを救ったようです。そんな高嶋が社内政治に暗躍する脇田常務というサラリーマン役をしっかりと演じていることに対し、『高嶋さんも俳優という仕事を全うしているのだから自分も頑張ろう』と前向きになっている人もいるのだとか」(雑誌編集者)

 1988年下半期放送の朝ドラ「純ちゃんの応援歌」(NHK)では、現在は唐沢の妻である山口智子の相手役を演じていた高嶋。同書の最終章では「プライドを捨てた変態は愛されはじめた」と語っているが、まさかあの頃の「さわやか青年」がこうした方法で迷える子羊たちを救うようになるとは、誰も思っていなかったに違いない。

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