今年も、11月22日の「いい夫婦の日」にはさまざまなイベントがありましたが、改めて“いい夫婦”ってどんな夫婦をいうのでしょうか?
メディプラス研究所・オフラボが行った、厚生労働省のストレスチェックの基準で算出した高ストレス女性(77点以上)と低ストレス女性(39点以下)に「パートナーとのコミュニケーション」について尋ねた調査によると、低ストレス者は「食事を一緒に取る」(56.1%)「結婚記念日は毎年祝う」(47.7%)など、一緒に過ごす時間を大切にし、その6割近くが「相手を信頼している」ことが分かったそうです。
一方、高ストレス者は「ほとんど会話がない」(18.4%)「LINEやメールは1日10回以上」(14.2%)など、リアルなコミュニケーションが乏しく、3割近くが「何を考えているかわからない」と回答したそうです。
また、夫婦間においても大切なアンガーマネジメント(怒りのコントロール)について聞いた、パートナーだけでなく他人への怒り方・注意の仕方の問いでは、低ストレス者は「(相手を)人前で怒らない」(42.4%)、「他の人と比べない」(48.6%)といった思いやりがあり、そもそも「あまり怒ることはない」(37.2%)「イライラしないよう気をつける」(49.6%)傾向があるのだとか。
一方で、高ストレス者は「物にあたる」(21.3%)「無口になり挙動で怒りを表す」(26.4%)と、口に出して相手に伝えない怒り方がうかがえます。
こうしてみると、相手を思いやり、イライラを直接ぶつけないように工夫したり相手がありのままでいることを認める時間を作ったりすることが、怒りの気持ちをコントロールしてストレスのない生活をおくるポイントといえそうです。
他に、2016年にパートナーとのスキンシップ頻度を尋ねた同様の調査では、「週4日以上」スキンシップしていると答えた低ストレス女性は44.3%、高ストレス女性は「スキンシップしない」が40.8%と、大きな差がみられたそう。
“いい夫婦”に定義はありませんが、さまざまな調査から分かることは、お互いが心地よく、寄り添いながら子育てや夫婦生活を営むことができるように配慮し合うことが重要といえそうですね。お互いを受け入れることで、いざこざやイライラも減っていきそうです。いい夫婦に向けて夫婦会議を開き、今後の過ごし方について話し合ってみることもよさそうです。前向きに見つめ合えば、スキンシップも増えそうですね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)