12月10日に生放送された、女芸人のNo.1を決める大会「THE W」(日本テレビ系)。勝ち残った10組が1対1で戦い、勝ち残った5組が決定戦へ。コーラスネタで知られる阿佐ヶ谷姉妹が優勝を勝ち取った。
阿佐ヶ谷姉妹には、今後さらなる活躍が期待されるところだが、心配されるのは、まだ2回目だというのに数多くの疑問を残した、この大会自身だ。
「大前提として、勝ち抜いたはずの芸人のネタが、総じて面白くありません。会場の笑いも少なく、ネット上には『こんな静かなお笑い番組ある?』『ゲストの滝沢カレンのコメントのほうが面白い』『選ばれて出てきたはずなのに公開処刑みたい』など、笑いの起こらないお笑いコンテストにザワつくコメントが。視聴率も11.5%と前回の13.1%より下降。しかも、前回も今回も、最高視聴率は副音声で大会を解説していたダウンタウンの松本人志がコメントする場面。女芸人ではないのです。大会に箔をつけるために、松本に副音声での解説をさせているのだと思いますが、その松本をして、1本目のネタと2本目のネタを合わせて評価する観客と、2本目のみで評価する観客が出てくると、採点のブレを指摘される始末。そもそも、男女の枠組みのない『M‐1』(テレビ朝日系)は今年4640組、『キング・オブ・コント』(TBS系)は今年2490組のなかから選ばれた芸人が、決勝で戦うところをテレビで見ているのです。女性限定の『THE W』は今回、わずか606組。分母が少なければ質が下がるのも想像に難くありません。MCやゲストが言葉に困りながらムリヤリ褒める姿のほうが、滑稽で笑えました」(芸能ライター)
今回、友近やハリセンボン、オアシズ、森三中、椿鬼奴、柳原可奈子ほか、テレビでお馴染みの女芸人の多くは、エントリーさえしていない。このまま、前代未聞の「つまらない」と烙印を押されるお笑い大会になってしまえば、それこそお笑い草だ。