「今年は喪中だから…」というとき、初めてだと何をしていいかわかりませんよね。いったい、何から始めればいいのでしょうか。
参考になるのが、郵便局の「喪中のマナー」のページ。基礎マナーからしっかりと紹介されています。それによると、一親等(両親、配偶者、子)と二親等(兄弟姉妹、祖父母、孫)までが亡くなった日から1年間、松飾りやおせち、初詣は控え、年賀状を欠礼する喪中はがきを出すのだそうです。
でも、こうした基本マナーはあるものの、近年では考え方も変わってきているようです。「くらし言葉の会」主宰の杉本祐子さんの著書「心に響く 葬儀・法要のあいさつと手紙 きちんとマナーハンドブック」(主婦の友社刊)によると、家族葬などで広い範囲に不幸を知らせてない場合、仕事関係者や事実を知らない相手に対しては年賀状を出すという人も増えているのだとか。これは、小規模な家族葬が増えたことが背景にもあるようです。
また、21世紀マナー研究会の「最新版 すぐ役立つ贈答のルールとお金の事典」(法研刊)にはお正月の過ごし方が書かれていますが、年賀状や初詣、結婚式、派手なレジャーなどは控えるのが一般的なんだとか。
前出の杉本祐子さんの著書「ネット検索ではわからない正解をズバリ回答! 冠婚葬祭・おつきあいのQ&A」(主婦の友社刊)でも、鏡餅やしめ縄などの正月飾りは行わず、初詣も控えると書かれています。でも、神社ではなく寺院への初詣はOKなんだとか。なんでも、神道では死を”けがれ”とするため、そうなっているのだそうですよ。お節料理やお雑煮も神道の影響が強いので、控えるべきだとされているようです。
いかがでしたか? 今年が喪中という人、また、そうでない人でも、いざというときのためにぜひ覚えておいてくださいね。