2018年の木村拓哉は、自身の主演映画や主演ドラマ以上に、次女でモデルデビューしたKoki,が注目を浴びた。歴代最年少の15歳で、イタリアの高級ブランド「BVLGARI」のアンバサダーに就任。Koki,のインスタグラムのフォロワーは、母でタレントの工藤静香を超える140万人を突破している。
一方、パパであるキムタクの15歳時といえば、ジャニーズ事務所のオーディションを受けたころ。芸能界に興味がなく、アンチジャニーズだったが、親せきのおばさんが勝手に写真と履歴書を送ったことで人生が変わった。
「映画の『トップガン』が大好きで、作中でトム・クルーズが着ていたフライトジャケットが欲しかった木村少年。それを買ってもらえて、うれしい顔をした写真が、事務所に送られた奇跡のワンショットだったんです。数日後、事務所から実家に電話がかかってきて、オーディションに来るよう指示されたのですが、木村は4回も無視しています」(アイドル誌ライター)
最終的には「やりたくてもできない人がいるんだから、1回行ってみなさい」と親に促されて、5回目のラブコールでようやく応じた。初めて足を踏み入れたオーディション会場では、スターになるべくしてなったと思える強運ぶりを発揮している。
「電話で『ジャニーさんに会ってください』とだけ告げられていたので、木村は外国人を探したそうです(笑)。見渡しても日本人しかいないので、おじさんに『すいません、ジャニーさんってどこにいるんですか?』と聞くと、『ボクだよ』と返ってきた。話しかけたその相手が、ジャニー喜多川社長だったんです」(前出・アイドル誌ライター)
その後は「YOU、踊っちゃいなよ」と、およそ300人の輪に加わるよう指示され、木村は最後列の9列目で踊った。会場は大きなリハーサル室。木村の位置からは、最前列の受験生はもちろんコーチさえ見えなかったという。それでも木村はアイドルへの切符を掴んだ。
15歳のとき、“トップガンジャケット”1枚で運命を変えたキムタク。Koki,が15歳で大人顔負けのオーラを放った理由がわかる気がする。
(北村ともこ)