発売中の「週刊文春」がアンケート調査企画「好きなジャニーズ」と「嫌いなジャニーズ」の好感度ランキングを発表。「好き」部門では元SMAPの中居正広が首位に輝き、一方の「嫌い」部門にも元SMAPのエースである木村拓哉がワースト1位となった。
依然として「SMAP」への高い注目度が窺い知れる結果になったと言えるだろう。2016年12月31日をもって解散し、現在は中居と木村だけがジャニーズ所属タレントとして事務所に残留すると、香取慎吾や草なぎ剛、そして稲垣吾郎の3名は育ての親ともいうべきSMAP元マネージャーの飯島三智氏と再合流し、株式会社CULENに身を置いている。
興味深いのは、「好き」部門で2位のNEWS増田貴久にほぼダブルスコアとなる141票差を付けて首位に君臨している中居が「嫌い」部門の6位にも入っており、一方で、「嫌い」部門にて373票を集めてワーストとなった木村もまた「好き」部門の5位にランクインし、前回には2位につけていたという事実だ。
つまり、「SMAP」や「木村拓哉」「中居正広」というワードの社会的認知度のパイの大きさが他のユニットに比べてあまりにも巨大すぎることで、どんなタレントにも存在する一定の“好き”と“嫌い”の層ですらも膨大な数字になってしまうとも考えられる。
「結局、国民の多くがSMAPに解散して欲しくなかったということでしょう。木村は各方面で“解散の主犯格”のように表現され、中居は将来的なSMAPの再結成を画策する為に“あえて事務所に残留した”という半ばヒーロー的なシナリオを描かれています。週刊誌やネットニュースの報じ方がそのままランキングに反映された格好になりましたが、どんなネガティブなニュースが流れても、木村が“好き”部門から完全に排除されることはなく、散々叩かれても5位にランクインしているのはさすがの一言ですね」(テレビ誌ライター)
こうした類のタレント好感度ランキングでは、“好き”と“嫌い”の両方共に上位へランクインしている者こそが、最も多くの注目を集めている究極の人気者とも表現できるという。
「木村拓哉だけでなく、タレントの明石家さんまや元アイドルの前田敦子なども“好き”と“嫌い”の評価が入り乱れる芸能人としての筆頭格ですが、たとえば前田敦子がテレビに出演すると、彼女を“好き”なファンは当然視聴し、一方で、前田を嫌いな者も彼女を叩くために、もしくは何らかのイチャモンや揚げ足を取るために一定数がチャンネルを合わせる傾向にあります。結果的にこのような賛否両論をもたらすタレントというのは、単に好かれているだけのタレントよりも影響力が大きく、潜在視聴率にも繋がりやすいという側面がある。今回の文春によるランキングでは、元SMAPの2人がそれを完璧に実証したと言えるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
ある時には黄色い歓声を一手に浴び、またある時には耳をつんざくような罵詈雑言を受ける。この2つを味わうことのできる人間こそが“真の人気者”ということだ。
(木村慎吾)