2018年は新たな“芸人夫婦”が誕生している。お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子が11月28日、かねて交際を続けてきたお笑いタレントのチェリー吉武と結婚していたことが分かった。
2人は、3年前に出演した「笑神様は突然に…」(日本テレビ系)で意気投合し、その後交際に発展すると、昨年8月の「24時間テレビ」(日本テレビ系)では吉武がサプライズで結婚のプロポーズを敢行し、白鳥のOKを頂戴。日テレによる全面協力が功を奏した“お茶の間立ち会い”の仲睦まじい夫婦となり、ネット上での好感度も高いが、お世辞にも高いとは言えない旦那の吉武の知名度と白鳥の格差など、生涯を通して伴侶で居続けるには乗り越えなければならない課題もありそうだ。
「芸人同士の夫婦がその後に歩んでいく人生としては大きく分けて2つのタイプがあり、一つは“夫婦”という観点では助け合いながら懸命に切磋琢磨していくものの、芸人としてはパッとしない日々を過ごすという状況を逆にウリに変えてしまうという椿鬼奴とグランジの佐藤大のパターンでしょうか。鬼奴は旦那の芸人としての仕事の少なさをテレビ番組の企画内で大先輩のとんねるず石橋貴明に相談するなど、旦那を支えたいという願いがあることを示しましたが、当の本人がギャンブルに熱心なうちは大ブレイクすることは困難かもしれません。また二丁拳銃の川谷修士は元先輩芸人の野々村友紀子と結婚し、うだつの上がらない旦那のコンビを厳しく叱責するという設定で何度もテレビ出演を果たしています」(テレビ誌ライター)
二つ目のタイプには、芸人としての旦那の仕事を妻が徹底的にサポートする“密着型”のパターンであり、意外にもこの形式で大成功を収めているペアも存在する。
「こちらも現在は芸人ではないですが、爆笑問題の太田光の妻で、彼の所属事務所の社長も務める太田光代はかつてモノマネ芸人として活動していましたが、太田が前所属事務所と揉めた末に独立すると、現在の事務所タイタンを設立するために奔走。伴侶という立場だけでなく、仕事の面でも完全に二人三脚というスタンスを保ち続けてきたおかげで、公私共に理想的な関係で居ることにも成功しています。他にも関西では知らぬ者はいない夫婦漫才の申し子とも言うべき、宮川大助・花子や、“売れないこと”を自虐気味にネタにし、地方営業などで長年にわたり食いつないできたかつみさゆりなど、やはり仕事面でも密接に結びついてきた夫婦からは固い絆や結束力を感じます。どうしても男芸人は売れれば売れるほどに夜の遊びが活性化し始めますから、“私”だけでなく、“公”もガッチリと監視し、別れたらキャリアも棒に振ることを意味するくらいの状況を作った方が上手くいくのかもしれませんね」(前出・テレビ誌ライター)
たんぽぽ白鳥とチェリー吉武の夫妻が今後どのような関係性で新たな人生を歩んでいくかは当人たちが決めることだが、多くの先輩夫婦が辿ってきたケースに倣い、温かな家族を築き上げていってほしいところである。
(木村慎吾)