人気デュオのゆずが12月19日に「AbemaTV」の緊急生放送に出演し、2019年5月11日から日本音楽史上初の弾き語りによるドームツアーの敢行を発表するも、その“演出”には賛否の声が寄せられている。
事の発端は、17日にゆず公式サイトに掲載された「今後の活動について重要なお知らせがあります」との告知で、「発表日時は12月19日午後9時。同日、ゆずのオフィシャルSNSをチェックしてください」などとファンへ呼びかけていた。普段の告知や報告とは異なり、文面に神妙な空気感が漂っていたことから、熱狂的なファンである“ゆずっこ”は解散説や活動休止説を懸念し、「重要なお知らせ」の告知から発表までの2日間は不安な時間を過ごしたことだろう。
しかし、いざ蓋を開けてみれば、「重要なお知らせ」とは弾き語りツアーの開催という告知であり、リーダーの北川悠仁も渾身のドヤ顔で「ざわざわしただろー」「ゆずはどちらかが死ぬまで『ゆず』なんで!」と視聴者を盛り上げていた。
「今回のゆずの半ばドッキリに近いような弾き語りツアーの発表の仕方には、大きく分けて2種類の反応がありました。一つ目は、“解散・活動休止じゃなくて良かった!”や“心臓が止まりそうだったけど吉報で嬉しい”という、最悪のケースへの懸念を良い意味で裏切ってくれた2人に対する安堵の反応です。しかし、二つ目の反応はやはり“いくらなんでもやり過ぎ”というお叱りの声。最近はタッキー&翼やリップスライムなど、歴史あるユニットやグループの活動休止や解散の発表が多かったので、本気でゆずの今後を心配していたファンの中には、“良かった”という感想だけでは終わらずに不快感を覚えた者もネット上では散見されてしまいました」(テレビ誌ライター)
また当初は“重要なお知らせ”を公式SNSで伝える予定だったが、急遽AbemaTVの緊急生放送特番への出演が発表され、今回のゆずのお知らせを視聴することを目的にAbemaTVのアプリをダウンロードしたファンも多いだろう。
「この2日間にわたるお騒がせなドッキリは、ゆずの2人だけが考案したものなのか、そもそも最初からAbemaTV側と提携して進められたのかは分かりませんが、2016年の開局以降、常に“バズる”ことを目的に様々な著名タレントを出演させてきたAbemaTVにとっては、相当おいしい結果になったことは想像に難くない。しかし、今回のゆずの演出にはファン以外のネットユーザーからも『こういうやり方はイメージ良くない』『あまり良い趣味とはいえない』『ファンを混乱させるな』『ファンの心を弄ぶ最低の人間』との怒りの反応が続出しており、AbemaTV側にも火の粉が降りかかる勢いです」(前出・テレビ誌ライター)
ツイッターでは19日21時以降にトレンドワードランキングで上位を独占するなど、見事な“バズり”を展開させたゆずの2人だが、その演出は賛否飛び交う諸刃の剣となってしまったようだ。
(木村慎吾)