美少年大帝国を一代で築いたジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長。東西のジャニーズJr.まで含めると、400人前後の所属タレントを抱えるため、顔と名前が一致しているのは、ほんのひと握りだ。研修生の立場ではジャニー社長さんと個人的に話す機会もマレ。だがそのチャンスをつかみ、気に入られた者は、ある場所に連れて行かれるという。
「そこは、ファミリーレストランです。まだ関西ジャニーズJr.の研修生だった内博貴も、連れていってもらっています。彼が16歳、関西と東京を往復していたころのことで、初めてジャニーさんから話しかけられ『You、世界一おいしいステーキを食べに連れて行ってあげるよ』と言われたそうです。16歳の内は高級店に連れていってくれると思い込み、とても喜んでいたらファミレスだった(笑)」(アイドル誌ライター)
この後、内は関ジャニ∞とNEWSのメンバーに抜てきされ、両グループでCDデビューしている(のちに両グループから脱退)。
ジャニーさんの行きつけはデニーズ。古くは少年隊の錦織一清、SMAPにはじまり、V6の井ノ原快彦、坂本昌行、長野博、そして嵐、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP、A.B.C-Zなども、デニーズで「好きなものを好きなだけ食べていいよ」と言われている。Kis-My-Ft2の北山宏光はかつてラジオで、「Jr.の子が、ジャニーさんに『うまい料理屋あんだよ』と言われて連れていかれたところがデニーズだった」と明かしている。
「KinKi Kidsの堂本剛も、デニーズに連れていかれました。そのときはジャニーさんがメキシカンドリアを注文したそうですが、アメリカで幼少期を過ごしたジャニーさんの発音が良すぎて店員が聞き取れず、かなり困った様子だったとか。剛も最初、『発音、エエなぁ』と思ったそうですが、店員が『はい、はい、はい?』と困っていたのを見て、大笑いしたそうです。以来、メキシカンドリアを見るたびに、ジャニーさんを思いだすとか」(前出・アイドル誌ライター)
大人の顔色をうかがうことを知らず、子供らしい無邪気さを持っていることが採用基準であるとウワサされるジャニー喜多川社長。プッシュするつもりのない少年は逆に、高級店に連れて行くという話もある。世界のジャニー氏の経営哲学。かなり独創的だ。
(北村ともこ)