過去には連覇を果たし、向かうところ敵なしだったロシアの女子フィギュアスケート、エフゲニア・メドベージェワ選手。今はブライアン・オーサーコーチのもとで自身のスケートの立て直しを図っており、今季はまだその成果を見せられずにいる。
「今シーズンのロシア選手権では、全日本選手権と重なって帯同できないはずだったオーサーコーチが羽生選手の欠場のおかげで、ロシアに来ることができました。メドベージェワ選手がカナダに練習拠点を移したことで、ロシアでは痛烈なバッシングがあったのですが、今ではそれも収まったようで、観衆も温かく応援してくれたようです。メドベージェワ選手は14位と振るわなかったSPの演技直後に自身のインスタグラムで、応援に感謝するコメントをアップしています。また、リンクサイドにはロシアの名コーチ、タチアナ・タラソワも駆けつけて演技前のメドベージェワ選手を応援したようです」(スポーツライター)
タラソワコーチは自身の実況でも、これだけの立て直しをしている途中なのだからと、力強くメドベージェワ選手を擁護していたという。
「昨年4月に引退を表明したソチ五輪の銀メダリスト、パトリック・チャンもインタビューでメドベージェワ選手について聞かれ、平昌五輪以前のように全ての試合で連勝を続けることのほうが特別なことで、それを求めるほうが間違っていると答えています。さらに、オーサーコーチとクリケットクラブはスケートを好きになることを教えてくれるのだから、必ず結果はついてくる、とも語っていました」(前出・スポーツライター)
一度は女王の名を欲しいままにしたメドベージェワ選手。ぜひとも、さらに進化した演技を見せてほしいものだ。
(芝公子)