女優・木村佳乃が主演するドラマ「後妻業」(フジテレビ系)が、1月22日にスタート。平均視聴率が関東地区では8.7%ながら、関西地区では13.7%、関西を舞台にしたドラマだけに関西での期待度の高さが伺える。そんな中、木村佳乃の関西弁について賛否両論。ネットでは“プチ炎上”が起きている。
「このドラマは、作家・黒川博行氏の同名の小説が原作。遺産相続が目的で資産家の老人を狙う結婚詐欺・後妻業が題材。“女の色香”で男たちから財産を巻き上げる、木村演じる後妻業の天才・武内小夜子の痛快サスペンス&大人の恋愛ドラマです」(テレビ誌ライター)
木村演じる小夜子のヒョウ柄やファーを使ったゴージャスなファッション、そしてオーバー演技に「面白い」「ベタベタな関西ドラマ」の声が上がる中、木村の関西弁には「微妙ではない。明らかに不自然すぎる関西弁」「これだったら舞台を東京にして標準語でやってほしい」、さらにはミスキャストを指摘して「若くするなら尾野真千子、原作に寄せるならキムラ緑子かなぁ」といった声までSNSには寄せられている。
「木村は、ロンドン生まれの帰国子女で東京育ちですが、2017年のNHK朝ドラ『ひよっこ』では、主人公みね子の母親役を演じ茨城弁にも定評がありました。今回のドラマでもSNSでは『変な関西弁でも聞いてたら、おもろなってきた』『関西弁が胡散臭すぎて、いっそもう可愛い』『関西弁は下手だけど、会話のテンポはいい』といった声も聞かれます。本人も公式HPのインタビューで『見ていただく皆さんの期待を、いい意味で裏切っていきたいと思います!』と意気込みを語っているだけに、今回の“プチ炎上”狙いだったのかもしれませんね」(前出・テレビ誌ライター)
その原因が、大竹しのぶ主演で2016年に公開された映画「後妻業の女」にある、と見る向きもある。
「映画『後妻業の女』で見せた大竹の演技は見事であり、同じ路線で勝負するのは得策ではありません。だからブラックコメディ仕立てに路線変更。さらに振り切った演技を見せる木村のどこか憎めない可愛さが加わり、今回の高視聴率に繋がったのでは」(夕刊紙記者)
この枠の前作、高橋一生主演のドラマ「僕らは奇跡でできている」の初回平均視聴率を、大きく上回っている今回のドラマ「後妻業」。視聴率と共に、今後の展開が楽しみだ。
(窪田史朗)