いくら笑いを取るためとはいえ、赤ん坊をダシにするのはさすがに一線越えてはいないだろうか。1月27日放送の「ガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)に出演したお笑いコンビのコンパスに、世の子育て世代からの非難が沸き上がっているようだ。
この日は同番組恒例の「山-1グランプリ」に、各事務所から一押しの個性派芸人が出演。ここでコンパスの西本宏一は10カ月になる息子の壮志くんを抱いてステージに登場し、「赤ん坊にはキレイな言葉を聞かせて浄化する」というネタを披露した。そしてネタ見せの後には名前の一文字をもらったという松本人志に、赤ん坊を抱いてもらっていた。その様子に子育て中の女性誌ライターが顔をしかめる。
「このネタが面白いかどうかという以前の問題として、いまの時期に赤ん坊を番組収録の現場に連れていくことが非常識すぎます! この『山-1グランプリ』は宴会の余興として芸を披露する形になっており、宴会場では数十人のスタッフが観客として鑑賞。このように多数の大人がいる密閉空間は、赤ん坊を連れてくる環境としては最悪ですね。しかもこの冬はインフルエンザが猛威を振るっており、普段から生活リズムが乱れている番組スタッフには体調が万全ではない人も少なくないはず。その場に赤ん坊を連れて行くなど、親としての自覚が足りないと言わざるを得ません」
そんなコンパスだが、赤ん坊ネタが斬新だったのか、それとも他の出演者がつまらなかったのか、この「山-1グランプリ」では見事、優勝を果たしていた。
「一つ気になったのは、これほど大人だらけの環境にもかかわらず赤ん坊が泣いたりグズったりしなかったこと。普通なら赤の他人に抱っこされたりするのを嫌がりますし、大勢の人が一斉に笑うとその声に驚いて泣き出したりするものです。実際、子育てエピソードを口にすることがある松本も、子供を人前にさらしたことはありません。それが笑顔も見せていたということは普段から大人が大勢いる環境に連れて行っている可能性があり、もしそうであれば、赤ん坊の健康のためにもいますぐ止めるべきでしょう」(前出・女性誌ライター)
コンパスの優勝を見て、壮志くんにオファーが殺到しないといいのだが。
(白根麻子)