ジャニーズJr.は、先輩のコンサートのバックダサンサーや、先輩の主演ミュージカルの一員として、初舞台を踏むことが多い。古くは後にKinKi Kidsとなる堂本剛と堂本光一がSMAPについていた。SMAPコンサートでは単独のコーナーまで持たせてもらっている。2人だけの歌唱コーナーもあり、SMAPの後ろ姿を見て、育ったと言っていい。
そんなキンキもまた後輩にジャニーズとしての魂を伝承している。「キンキイズムを受け継いだのは、デビュー前からバックについていたKAT-TUNです。キンキは今、剛が突発性難聴を患っていることもあり、じっくり聴かせるオトナ向けのライブになっていますが、まだバリバリのアイドルだったころは、ジャニーズ特有の早着替えもあって、KAT-TUNがしっかりサポートしていたんです」(アイドル誌ライター)
両グループには、深い縁がある。KAT-TUNは、光一の主演ミュージカルやソロコンサートに欠かせないメンバーだった。さらに、ジャニー社長と直で仕事をすることがズバ抜けて多かったのも、この2組だ。ジャニー氏が、KAT-TUN結成を独断で決めたのは、自身で長く見続けてきたからだろう。
そんなKAT-TUNには、他にもKinKi Kidsから受け継いだものがあるという。
「コンサートではキンキと同じく、とにかくMCが長い(笑)。キンキは1時間以上にもなることが珍しくなく、ジャニー社長から『YOUたち、長いよ』とお叱りを受けたことがあります。KAT-TUNも同じことをスタッフから注意されており、亀梨和也は『キンキさんで育ったからしょうがない』と反論したといいます」(前出・アイドル誌ライター)
ドームクラスのコンサートをフルにできるまでになった両グループ。最近は共演する姿が見られなくなったが、2人+3人=5人となったショットを拝める日はやって来るだろうか。
(北村ともこ)