お笑いタレントの加藤浩次が1月30日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)で、大手牛丼チェーン「すき家」のアルバイト店員によってSNSへ投稿された不適切な悪ふざけ動画に対する怒りを露わにしている。
インスタグラムのストーリー機能を使用する形でアップされた問題の動画には、厨房内でバイト店員と見られる男性らが氷を床に投げ付け、調理器具を局部にあてがうなどの“悪ふざけ”行為が収められており、瞬く間にツイッター上で拡散されると、すき家を運営するゼンショーホールディングスが公式サイト上にお詫び文を掲載する事態にまで発展していた。
同番組に限らず、あらゆるニュース媒体が今回の騒動を大々的に取り上げている中、MCの加藤は「スッキリでもこうやって(特集を)やりましたけど、テレビとかでも黙殺した方が良いんじゃない。このバカたち」と述べ、世間からの注目や関心が若者の愚行を助長している可能性について言及。続けて、「悪い評価でも、うわぁーって話題になって注目が集まるってことで喜んでるわけでしょ? だから(注目を)集めなきゃ良い。黙殺ですよ。それが一番嫌なんじゃないの?」とも語っている。
「怒り心頭といった表情で“このバカたち”と言い放った加藤は、過去に今回の騒動の舞台となったすき家のCMに出演していた経験があり、思い入れも相当に強かったのかもしれません。もちろんすき家の管理能力も問われますが、勤務中の動画の配信や、調理器具を局部に押し当てるという振る舞いを事前の教育指導によって防ぐことは難しいでしょうね。教えるようなことではないですから。ネット上にも『(すき家側は)このような動画を投稿した人に風評被害を含めた請求をするべき』『たった数人のアルバイトのせいで全国的なニュースとして失態を晒され、企業側も迷惑やな』『被害者のすき家も大変だなぁ』など、すき家への擁護のコメントが多いです」(テレビ誌ライター)
SNS隆盛の時代へと突入し、飲食業界には指導マニュアルに新たな項目を加筆する必要があるのかもしれない。いずれにしても、加藤による“黙殺せよ”との怒りが、今後起こりうる悲劇の予防につながることを祈りたい。
(木村慎吾)