さる1月27日、2020年12月31日をもって活動を休止すると発表した国民的人気アイドルグループ・嵐。翌日以降、ワイドショー、週刊誌、スポーツ紙は連日この問題を大きく扱い、音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)では嵐出演時の名場面集を放映するなど、各媒体の熱狂は収束する気配がない。
「2月3日の読売新聞朝刊には、嵐のメンバー5人の笑顔が並んだ中心に『今日も未来もsmile again』と入った全面広告が掲載されましたが、何だか今日明日にでも活動休止するのかと勘違いしそうな勢いですよね」(芸能ライター)
ネット上では、新聞広告に感動するファンの声が多数聞かれているが、一部では「活動休止2年前からこのテンションで、これからどうなるのだろう?」と心配する向きもある。「SMAP騒動の反省を生かし、関係者・ファンへの影響を考えて約2年前の発表になりましたが、そのSMAPは2016年8月13日にFAXで解散発表、同年12月31日付けで解散。それに比べて嵐は活動休止までの期間が長いですからね。ファン、マスコミ双方、今からこの盛り上がり方で、はたして最後まで続くのか、それとも一度落ち着くのか、ちょっと先が見えない状態です」(前出・芸能ライター)
人気アーティストの解散発表から解散までの期間という面で考えると、記憶に新しい安室奈美恵の場合は発表が2017年9月20日、引退は翌年9月16日と、約1年の“猶予”があった。2017年11月18日にベストアルバム「Finally」が発売。同アルバムは17年・18年と2年連続オリコン・アルバム年間チャート首位に輝く大ヒットとなった。同年大みそかの「紅白歌合戦」には特別歌手枠で出演、瞬間最高視聴率は48.4%を記録した。2018年は2月から国内最後のドームツアー、アジアツアーを行い、9月15日、故郷・沖縄でのライブ出演を最後に引退した。
「安室の時は、引退発表からしばらく、メディアの熱狂は続きましたが、その後は紅白、引退直前数週間のピーク時以外は比較的平穏だった記憶があります。嵐の場合も、アルバム発売など今後の動き次第で変わってきそうです」(前出・芸能ライター)
果たして“嵐狂想曲”はどうなるのか。長期に及べば、ファンのメンタルもボロボロになりそうだが、まだしばらくは終わりが見えない!?
(石見剣)