2月19日にスタートした「バーチャルジャニーズプロジェクト」。仮想ライブ空間の「SHOWROOM」を舞台に、海道飛鳥と苺谷星空という二体のバーチャルアイドルがファンと交流するものだ。それぞれの声は関西ジャニーズJr.内のユニット「なにわ男子」の藤原丈一郎と大橋和也が担当しており、二人のファンを集めている。
そんなジャニーズ発のバーチャルアイドルに注目が集まるなか、以前からのSHOWROOMユーザーには驚きの声も広がっているという。IT系ライターが指摘する。
「SHOWROOMの特徴は“ギフティング”と呼ばれる投げ銭制度。配信者に贈ったギフトの総額に応じて視聴者がランク付けされ、上位の視聴者が目立つという仕組みです。そのギフトには無料のものから最高1万円の有料ギフトまで用意されていますが、ジャニーズの配信ルームでは有料ギフトが使えず、無料ギフトしか贈れないのです」
たしかにジャニーズで有料ギフトを解禁すると、とんでもない金額の応酬になる恐れもある。その対策もあってかジャニーズ専用の限定ギフトを無料で用意し、それを贈るという楽しみ方ができるようだ。
「その限定ギフトを獲得するには、無料ギフトを200ポイント以上贈るのが条件。ただユーザーに配布される無料ギフトは50ポイントなので、ファンはさらに多くの無料ギフトを集める必要があります。その方法でメインとなるのが、他の配信者のルームを訪れて30秒以上視聴するというもの。こうやって様々なルームを回遊させ、全体的に総視聴者数を増やすのがSHOWROOM側の狙いです」(前出・IT系ライター)
そんな限定ギフトの導入が、他の男性アイドルを応援することに繋がるというのだ。一体どういう理屈なのか、IT系ライターが続ける。
「回遊の際には多くのユーザーが、少しは興味を持てそうなルームを選ぶもの。SHOWROOMでは“メンズ”というジャンルを用意しており、そこにはメンズ地下アイドルやジュノンボーイ、イケメン自慢の一般人など様々な配信者がいます。それゆえファンが他のメンズを回遊しているうちに興味が湧き、〈推し変〉する可能性も否定できないのです」
メンズ地下アイドルのファンには元ジャニヲタが多く、“改宗”した友人に地下の現場に連れていかれ、そこで自分も推し変するというケースが少なくない。まさかその場をジャニーズ自身がSHOWROOM上で用意するとは、なんとも皮肉なものだ。
(白根麻子)