夫婦というもの、毎日の単純な生活の繰り返しの中で、どうしても互いへの思いを失ってしまうようです。とくに日本では、いつまでも新鮮でドキドキするような、ときめきをキープするのは至難の技といえます。そんな状況を打開するには、「夫婦が恋愛感情を取り戻すこと」が重要といえるのではないでしょうか。そのためにはどのような方法があるのか、有識者の意見を参考にしてみましょう。
■困難なことに挑戦してみる
社会心理学者である渋谷昌三さんの著書「しぐさで人の気持ちをつかむ技術」(PHP研究所刊)によると、倦怠期を迎えてしまった夫婦が新婚当時の恋愛感情を取り戻すためには、夫婦一緒に「困難なこと」をやってみるのがいいのだとか。例えば、新しいスポーツへの挑戦、外国語の習得、陶芸、楽器など、何でもよいので、やったことのないことを始めてみる。そして、苦しくなったり、途中で投げ出したくなったりしたら、互いに励まし合って助け合う。そうすることで、新鮮な気持ちを取り戻せるそうですよ。
■日頃のちょっとした気遣い、さりげない心遣いを忘れない
心理学者である鈎治雄さんの著書「楽観主義は元気の秘訣」(第三文明社刊)によると、夫婦関係や親子関係のような密度の濃い関係の中では、ちょっとしたことがよい意味でも悪い意味でも、大きな意味を持ってくるのだとか。逆をいえば、日頃のちょっとした気遣いやさりげない心遣いを忘れないことが、夫婦の絆を堅固なものにするのかもしれませんね。
長年連れ添った夫婦ですから、「恋愛感情が薄れるのは当然のこと」と受け止めつつ、ぜひこれらのことも実践してみてくださいね。