深夜ドラマ「絶対正義」(フジテレビ系)で、女優・山口紗弥加演じる主人公・高規範子の「一切の間違いを許さず、法律のみを唯一の価値基準として生きる」正義のモンスターぶりに「怖いもの見たさでつい見入ってしまう」という声が上がっている。
「2月2日に始まったこのドラマ。ヒロイン・範子が、正義を振りかざし周囲の人たちを翻弄、運命を狂わせていく衝撃の心理サスペンスです。主役の範子を演じる山口の『私、何か間違ったこと言ってる?』『私が正してあげる』という決めゼリフと、鬼気迫る狂気じみた演技に、ネットでは『山口紗弥加怖すぎ』『山口紗弥加さんの怪演がたまらん』『胸くそ悪いしモヤる…山口紗弥加すごすぎ』といったコメントが寄せられています」(テレビ誌ライター)
主演する山口は1994年ドラマ『若者のすべて』(フジテレビ系)で女優デビュー。25年目を迎えるベテラン女優だが、これまで主役を演じることがなかった。ところが前クールのドラマ「ブラックスキャンダル」(日本テレビ系)で初主演。大きな注目が集まった。
「山口が演じたのは不貞スキャンダルで芸能界を追われ、復讐に燃える元女優。芸能界の暗部をリアルに演じ、話題を呼びました。山口自身、撮影を終えると抜け殻になってしまったため、今回の作品の撮影が始まる前に、バリ島で“滝行”を行ない気持ちを切り替えたことも告白しています」(前出・テレビ誌ライター)
二作続けて“狂気の女”を演じる山口には、あの怪優からエールが送られているという。
「『文春オンライン』の山口紗弥加のインタビュー記事によると、俳優・佐野史郎が山口の演技を見て『山口さんの振り切った演技がすごい』と評価しているそうなのです。佐野といえば、1992年に大ヒットしたドラマ『ずっとあなたが好きだった』(TBS系)で伝説のマザコン男“冬彦さん”を演じ、一大センセーションを巻き起こしました。山口は、謙遜しつつも、佐野は自身の中に“冬彦さん”を見たのかもしれませんと話しています」(夕刊紙デスク)
山口は2003年に野田秀樹作・演出の舞台「オイル」、そして蜷川幸雄演出の「エレクトラ」、2006年には野田秀樹作、蜷川幸雄演出の舞台「白夜の女騎士」に出演するなど、大物演出家に認められる演技派女優としても知られている。
「山口と佐野の二人は1998年に放送されたドラマ『凍りつく夏』(日本テレビ系)で共演しています。山口の役どころは、弁護士の義理の父(佐野)に暴力を受ける不遇の娘役を演じました。主演女優として花開いた今、再び“怪優”同士の手に汗握る共演も、見てみたいものです」(前出・夕刊紙デスク)
実現すれば、大きな話題を呼びそうだ。
(窪田史朗)