菅田将暉主演のドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)が好調だ。根暗な美術教師が卒業を目前に控えた生徒たちを突如人質にして、女生徒による自死の真相を暴いていく学園サスペンスドラマ。物語が終盤に差し掛かった2月24日放送の第8話では、平均視聴率が12.0%を記録。前回よりも0.1ポイント上昇して、変わらぬ好調ぶりを伺わせた。
第8話では、上白石萌歌が演じる景山澪奈が「自死ではなく殺害された」ことが明らかになり、犯人とされた武智(田辺誠一)が警察で取り調べを受ける中、監視カメラの映像がフェイク動画であることが発覚。そこに映し出されていたのが、菅田将暉が演じる柊一颯本人だったという目まぐるしい展開を見せた。そんな中、ネットでは別の“展開”に突っ込みが殺到している。
「柊は教師になる以前、特撮ヒーローモノのスーツアクターをやっており、IVKIという芸名での活動がたびたび、回想シーンで登場しています。演じる菅田自身も『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)でデビュー。『3年A組』では、他にもスーツアクター界のレジェント・ファイター田中役に『仮面ライダービルド』(テレビ朝日系)で仮面ライダーエボルを演じた前川泰之が出演していることもあり、ライダーファンからは喜びの声が上がっていました」(エンタメ誌ライター)
そして、ドラマの最終シーンでは、倒された柊の前に突如、謎の特撮ヒーローが登場。この展開には混乱した視聴者も多く、ツイッターでは「謎のヒーローのせいで感情が迷子」「もう何それって声しか出ない」といった感想が上がった。さらに「ヒーロー出てきたからトクサツガガガかと思ったわ」「急にトクサツガガガになったぞ3年A組」「あれ、3年A組見てたはずなんだけどな。いつトクサツガガガに?」と、現在放送しているドラマ「トクサツガガガ」(NHK)に結びつけたコメントも殺到している。
「『3年A組』の脚本家は、映画『仮面ライダービルド』も手掛けた武藤将吾氏。だからこそ特撮シーンも見せどころの一つとなっているのでしょう。『トクサツガガガ』は特撮オタクの女性が主人公の、どちらかというとコメディタッチのドラマ。まったく真逆の二つのドラマですが、特撮をフィーチャーした二作がいま好調なのは偶然なのか、あるいは特撮ブームの前兆なのかもしれません」(前出・エンタメ誌ライター)
幅広い趣向にことごとく“ササる”巧みな構成が、「3年A組」の魅力のひとつなのは間違いない。
(窪田史朗)