名バイプレーヤー光石研が、俳優生活40年で連ドラ単独初主演を務めるドラマ「デザイナー渋井直人の休日」(テレビ東京系)。第9話が3月14日に放送され、光石演じる渋井直人がついに女優の黒木華演じるカモメに告白。なんと付き合うことが明らかになり、視聴者から驚きの声が上がっている。
「渋井(光石)は、個人事務所を構える独身デザイナー、52歳。休日には、おしゃれな格好で街に繰り出し、レコード店やカフェをめぐり自由を満喫。女性に優しく、こだわりに彩られスマートに生きているように見えますが、次々に現れるヒロインにことごとく玉砕してきました。ところがそんな渋井が、終盤に差し掛かってまさかのラブラブモード。しかも、その相手が黒木華とあって話題を呼んでいるんです」(テレビ誌ライター)
これまでも川栄李奈、夏帆、池田エライザ、山口紗弥加、内田理央、臼田あさ美、森川葵など、豪華過ぎる女優たちに恋してきた渋井だが、黒木といえば、2014年映画「小さなおうち」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。去年は大河ドラマ「西郷どん」を始め、ドラマ「獣になれない私たち」(TBS系)にも出演して多忙を極める女優。去年出演した映画「日々是好日」では、これが遺作となった女優・樹木希林さんをして「これから日本を背負って立つ役者」と言わしめています。テレビ東京のしかも深夜ドラマに一体なぜ、彼女が、そしてこれだけの豪華俳優陣が結集しているのか。
その疑問について、前出のテレビ誌ライターは、こう話す。
「このドラマの監督・演出を手掛けているのが、映画『マザーウォーター』『東京オアシス』などを手掛けた話題の松本佳奈監督。それだけに出演して、監督との関係性を深めておきたい。しかも、テレビ東京の深夜なら、視聴率についてとやかく言われる心配もありませんから」
言われてみれば、今期のテレビ東京の深夜ドラマをチェックすると、濱田岳主演の「フルーツ宅配便」や遠藤憲一主演の「さすらい温泉 遠藤憲一」にも主役クラスの女優陣が数多く出演。どの作品も、今注目を集める監督が手掛けるドラマだったのだ。
「4月には、西島秀俊と内野聖陽W主演の深夜ドラマ『きのう何食べた?』もスタート。そのほかにも若手監督とのコラボで、今後さらに攻めた企画が期待できそうです」(放送作家)
こうした立ち位置、テレビ東京の面目躍如といったところだろう。
(窪田史朗)