少し前に「AI時代になると自分の職が奪われる?」なんて騒がれましたが、このほどマイクロソフトとIDC Asia/Pacificが共同で実施したAIに関する調査によると、日本におけるAI採用企業は33%と、まだまだ“AI時代”とまではいかないのが現実のようです。将来性はあるようですが、いまの課題として「従業員のAIに関するスキル不足」が挙がっているとか。確かにAIというと、とっつきにくくてチンプンカンプンですが、そんな中でも今注目を集めているのが、「女性×AI」というのです。いったいどういうことなのでしょうか?
■AI女子育成事業がスタート
いま、人材教育などの支援ツールを提供するMAIAと、AIを活用した社会の実現に挑戦するaiforce solutionsが提携して、「AI女子」の育成と就労をサポートしています。具体的には、AIを適切に使えるビジネスプロデューサーとして活躍できる女性の育成と、子育て・家族の転勤・介護等で働く場に制限を抱える女性の復職を支援することを目的とした「AI女子」育成プログラムの一つ「AIラーニング」を実施しているのだとか。近い将来、AIは女性のライフスタイルをも変えるかもしれませんね。
■AI社会は女性のほうが有利?
AI社会になると、女性のほうが有利という意見もあるようです。UN Women(ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関)によるキャンペーン「HeForShe(ヒーフォーシー)」のセミナーでは、AIが代替していくような仕事は、基本的には「専門性が高い定型的な業務」や「記憶、計算などが必要な業務」など、従来男性が強いとされてきたものだという話題が出ました。つまり、女性の業務より男性の業務の方がAIに奪われやすい、といった側面があるようです。
AIと女性は意外と結びつきが強いことがわかりました。今はAIスキルに追いつかない企業の状況はあるものの、これから女性が率先してAIに関わっていくことで、未来が開けるのかもしれませんね。