“英語スピーチ”ネタに続いては“不条理”ネタで道を切り拓く?
お笑い芸人のゆりやんレトリィバァが3月30日放送の「ENGEIグランドスラム LIVE」(フジテレビ系)にて披露した新ネタが、視聴者の間で賛否を巻き起こしている。
ゆりやんはこの日、霜降り明星などと共に“第7世代”の一員として「WHAT DO YOU MEAN?-どういう意味?」と題したネタを披露。その内容は「まずお手持ちの携帯電話をお隣の方と交換していただきまして、眉毛をすべて隠していただいたところで15分の休憩となります」「小さい丸の中に金魚をイメージしていただきまして、それを大きくしたものが今月分のお支払いになります」といった“意味不明”なワードをテンポに合わせて投下してゆくネタだったのである。
ネット上には、ゆりやんに対して「天才!」と賛辞を送る声と「ぜんぜんつまらない」という声で、その評価は真っ二つに分かれてしまっている。
「解説してしまうのも野暮ですが、意味が通じない文章を次々と繰り出しては、その不条理さを笑うというネタだったようです。残念ながら、スタジオは大爆笑という雰囲気ではなかったように思います。客席にはいわゆる“ゲラ”の若い女性客を入れていたので、最初こそ笑いもあがっていましたが、ネタが進むにつれ明らかに乾いた笑い声へと変わっていき、最終的に多くの客が“ついていけてない”状態になっていましたね。しかも、血液型のネタではB型と言うべきところをAB型と言い間違えたのが明らかに分かる箇所もあり、ネタの完成度も下げてしまっていました」(お笑い系ライター)
そんな不条理ネタだが、ゆりやんとしては今回のステージをあえてチャレンジの場とした可能性もあるのかもしれない。前出のお笑いライターが話す。
「実はネタの披露後、番組を観ていたお笑い好きから、同様のネタをお笑い番組の『ネタパレ』(フジテレビ系)で観たとの指摘が続々とあがりました。ネタ自体はちょっとずつ改変しているものの、〈今月分のお支払いになります〉といったオチが共通していたりと、なんとも既視感が高かったというのです。新しいものへのチャレンジ精神は買えますが、ネタへの評価としてはかなり厳しいというのが現実ではないでしょうか」
なお登場時の紹介画面では、レトリィバァ(RETRIEVER)のスペルを「RETORIEVER」(Oが余計)に間違えられる始末。こちらの“不条理”には、やや同情したい。
(白根麻子)