日本テレビが18年度の年度平均視聴率で「三冠王」を獲得だ。同局が4月1日に発表したもので、全日・プライムタイム・ゴールデンタイムのすべてで東京キー局のトップに君臨。しかも5年連続という殿堂入り級の快挙となった。
だが、視聴率三冠の象徴とも言える人気番組の「世界の果てまでイッテQ!」を巡っては、視聴率争いで裏番組の「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)の猛追を受けており、来季以降の三冠王レースに黄信号が灯っている状況だ。
「ラオスの橋祭りでヤラセ騒動が発覚して以来、番組の勢いが明らかになくなっています。しかもレギュラー出演者のNEWS・手越祐也が、その自由奔放な振る舞いでもはやジャニーズ事務所から契約を解除されるとの噂もあり、制作側としてはダブルで頭を悩ませている状況です」(テレビ業界関係者)
そんな日テレの危機感を知ってか知らずか、さらにやっかいな問題も生じているようだ。
「番組の新レギュラーとして、King & Prince(キンプリ)のメンバーを入れるようにジャニーズ側から打診されているようなのです。しかも最低でも2人は入れてほしいとのこと。制作側では難色を示しているものの、お互いの力関係から受け入れざるをえない方向のようです」(前出・テレビ業界関係者)
今どきジャニーズタレントを入れたからと言って視聴率が上がる保証はなく、しかも手越との入れ替えであれば“行って来い”でプラス効果もゼロだ。それどころかキンプリの起用はマイナスに働きかねないというのである。テレビ業界関係者が続ける。
「『イッテQ』の見どころは、罰ゲームにも等しい荒行を出演者に強いるところ。しかしキンプリにはそれが務まらないというのです。2月23日に放送された『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)ではキンプリ高橋海斗が、犬になるというニセ催眠術のドッキリを仕掛けられましたが、野性爆弾のくっきーや局アナの榎並大二郎アナが必死で犬を演じたのをよそに、高橋は華麗にスルー。『俺に犬になれっていうの!?』と言わんばかりの対応で視聴者のブーイングを浴びていたのです。この調子ではキツい体当たり企画にNGを連発し、番組を台無しにしかねません。つまりキンプリは『イッテQ』にとって招かれざる客なのです」
今後の『イッテQ』はパワーダウンを余儀なくされるのか。そうなったら視聴者離れは必至だろう。
(浦山信一)