3月で終了した「中居正広の身になる図書館」(テレビ朝日系)と入れ替わるようにして、4月からは「中居正広のニュースな会」が土曜日、正午からスタートする。中居にとっては、初の冠ニュース番組のキャスター。天才的な仕切り力が注目される。
こうなると比較されがちなのは、翌日の日曜日、フジテレビ系の午前の顔となっているダウンタウン・松本人志らによる「ワイドナショー」だ。松本と中居はポジションこそ異なるが、その1週間に起こったニュースを取り上げる番組主旨は同じ。視聴率合戦同様、SNSも活況を呈しそうだ
そんな2人は大の親友。3月24日放送の「ワイドナショー」では、ゲストの中居が松本に今までン百万円もおごってもらったことを明かしている。2人の関係は19年にも及ぶため、高額になるのは当然かもしれない。
「2人の出会いは、00年に放映された連続ドラマ『伝説の教師』(日本テレビ系)。松本の初原案作で、自身は主役で2年D組の担任を、中居は副担任を演じました。松本ならではの視点でいじめ問題や自死、性や難病、少年犯罪ほか、多くの学校問題に真正面から取り組んだ伝説のドラマでした」(芸能ライター)
ブ厚い台本の読み合わせと、膨大な修正に中居が付きあったことによって、松本は信頼できる男と判じ、クランクアップ後に距離を一層縮めた。そんな2人は偶然にも、最愛の父を亡くしたとき、同じ行動に出ている。
「松本さんはお父さんの譲一さんを14年8月に亡くしています。しかし、闘病生活を送っていたことは、ごく一部の友人にしか明かしておらず、逝去したことを事務所が発表したのは密葬を終えた後でした。その翌15年2月、中居さんのお父さんの正志さんが、79歳でこの世を去りました。中居さんもまた父の闘病を伏せており、葬儀、四十九日を終えたあと、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で初めて口にしています」(前出・芸能ライター)
ちなみに、松本は中居から父の闘病を聞いており、亡くなる年にタモリ、笑福亭鶴瓶と同じ日に見舞いに訪れている。すでに末期だった正志さんは話すことができず、体重は40kg台にまで減少。松本は日本の名作艶シリーズの歴史本を送っている。タモリと鶴瓶が帰るとき、「アカン。これだけワーワーやっててみんなで帰ったら、お父さんが寂しすぎるから」という理由で、1人でその後20分ほど居残った。
互いが互いを「親友」と認める松本と中居。今春火ぶたが切られる“ワイドナニュース”対決に大差がつかないことを、今はひたすら祈りたい。
(北村ともこ)