長生きしたいと思うと、身体の健康ばかりが気にかかりますよね。でも、実際のところはそれだけでなく、“人とのつながり”が重要だともいわれているようです。
東北大学大学院歯学研究科の相田潤准教授らによる、高齢者の寿命の差に寄与する社会的要因や行動要因を調べた「日英の国際比較研究」結果にによると、日本人男性のほうが英国人男性よりも家族とのつながりがある人が多く、105日間分長生きであることが分かったそうです。一方、友人とのつながりが多い英国人男性は、日本人男性より45日間長生きしたそうです。いずれにしても、長生きするかどうかは、人とのつながりがポイントのようです。
この調査結果から年老いても人とのつながりを保とうとするには、「友人と積極的に会う」「趣味などのサークルに参加する」といったことも重要になりそうですね。そうしたニーズに合わせてか、各地方自治体では、高齢者と若者たちの交流の場を設ける取り組みがされているようです。
例えば品川区では、高齢者と子どもたちが学校で一緒に給食を食べたり、輪投げやグラウンドゴルフなどを一緒に楽しむといった教室が開催されています。こうした各地域のイベントや教室に参加してみるのもよさそうですね。また、高齢になってもできる趣味やスポーツもオススメ。ウォーキングや釣り、写真、登山、生け花、書道など、若いうちから始めておくのもよいかもしれませんね。