仙台に五輪2連覇を記念する2つ目のモニュメントが設置され、仙台市の交通局からはポストカード付きの記念切符が発行されるなど、シーズンが終わった4月も相変わらず注目の中にいるフィギュアスケートの羽生結弦選手。そんな羽生選手がいかにメディアに登場しているかを証明するランキングが発表された。
4月24日、メディアの調査や分析を行うニホンモニターが、2018年の1月1日から12月末日までに東京地区の地上波テレビで放送されたアスリート情報の報道量のランキングを発表した。それによると、1位は男子フィギュアスケートの羽生結弦選手で、186時間26分。ちなみに、2位は大リーグで活躍する大谷翔平選手で177時間19分。2位を9時間近く上回るダントツだったことに、羽生選手のファンも喜んでいるのだという。
確かに、メディアで話題になることが多いこと=人気者である証明になるが、出ていることが多くなることで、違う問題も起こるという。
「羽生選手といえば、羽生選手を批判する声や“ハッシュタグ羽生嫌い”のような発信を見かけることが増えました。4月上旬には、羽生選手の悪口をネットに書くバイトがあることも話題になりました。仕向けたのは、羽生選手以外のスケート選手を応援するファンだという説も出ていましたが、それだけではないでしょう。メディア出演が多くなれば、それを鬱陶しく思う人や多くの人から大事にされることを妬む人も出てきます。いずれにしても羽生選手に落ち度があって批判されるわけではないのですが」(女性誌記者)
また、羽生選手の人気の高まりとともに、ネガティブな感情を抱く人も少なからず出てきているという指摘もある。
「羽生選手は年齢的な成長もありますが、ソチ五輪後から金メダリストとして、世界一の選手として、それにふさわしい人間でなければと努力をしてきました。コメントや立ち居振る舞いなど、育ちの良さや真面目な性格による立派な行いも多く、称賛の対象になっています。しかし、ジュニア時代からのファンの中には愛情があるゆえに、そこまで気張らなくてもいいのに、もう少し素の自分を出してもいいのにと心配しながら見守っている人も少なくありません。そして、この品行方正さや、非の打ち所のない受け答えが、逆に聖人君子ぶっていて気に入らないという人たちがいるのも事実なんです」(スポーツライター)
羽生選手には外野の声に惑わされることなく、さらに進化したフィギュアを披露してほしいものだ。
(芝公子)