関ジャニ∞・横山裕は昨年から、関西ジャニーズJr.のなにわ男子「Aぇ!group」のコンサートの演出・構成を担っている。大倉忠義とともに、関ジュの未来のために後進の指導にあたっているのだ。
少ない休日を返上してまで後輩に尽力している横山だが、自身もかつては数えきれないほどの先輩のお世話になり、経験を積んだ。ジャニーズは縦社会で、バリバリの体育会系。ところが、横山の場合は、他事務所の先輩役者にも甘えまくり、かわいがられていたという。事情を知るテレビ誌ライターは振り返る。
「関ジャニのデビュー前で、まだ地元の関西に住んでいたころ、仕事で東京に来た横山と村上信五を自宅に泊めてあげていたのは、俳優の八嶋智人です。ビジネスホテルの2人1部屋しか与えられなかったころ、八嶋はしょっちゅう2人を家に招いていました。横山とは、01年に放映されたドラマ『反乱のボヤージュ』(テレビ朝日系)で初共演。その撮影中、『今日、僕、二十歳の誕生日なんです。祝ってください』とおねだりされた八嶋さんは、食事をごちそう。自宅に泊めてあげました」
翌日、二十歳になっていちばん最初にしたいこととして、「パチンコ」を挙げた横山。2人で昼間からパチンコ屋へ行き、ハンバーグ定食を食べて解散したという。
「運命的な再会は、その11年後。メンバーの錦戸亮が主演のドラマ『パパドル!』(TBS系)に、関ジャニは全員本人役で、八嶋はそのマネージャー役で出たのです。売れて、大人になってからの再共演に誰もが感慨深かったといいます」(前出・テレビ誌ライター)
「パパドル!」は、錦戸と関ジャニがそのままの役で出演。現役アイドルが、3人の子持ちのシングルマザーと結婚する物語で、マネージャー役の八嶋は役作りの一環として、改めて関ジャニのCDを聴き、DVDを鑑賞して、関西弁を会得。関ジャニの歩みを学んで、胸がアツくなったという。
今でも交流がある横山と八嶋。10代の美少年がアラフォーになったことに、八嶋は時の流れを感じていることだろう。
(北村ともこ)