毎週、誰かが殺されるというサスペンスドラマの「あなたの番です」(日本テレビ系)がまたもや最低視聴率を更新してしまった。5月19日放送の第6話は、第2話と第5話が記録したワースト記録をさらに0.2ポイント下回る視聴率6.3%に撃沈。もはや危険水域の5%台どころか、打ち切り水準の4%台まで懸念されている。
一向に上向かない視聴率ゆえ、各メディアには不振の原因を探る記事が多数掲載されており、戦犯探しも活発化。その多くは登場キャラの設定など制作陣の責任を問う声となっているようだ。この状況で2クール(半年間)の放送を全うできるのかに疑問が集まるなか、今後の展開について怪しむ声も出ているという。テレビ誌ライターが指摘する。
「本作で立て続けに発生する殺人事件は、第1話で示された『交換殺人ゲーム』に端を発しています。このゲームに参加したのは住民会に参加した13人なので、殺人事件は13回で打ち止めになるはず。しかし本作では公式サイトで『毎週、死にます』と銘打っており、このままでは犠牲者が足りません。それゆえいま繰り広げられている交換殺人ゲームが終結したら、今度は別の理由で新たな殺人事件が起こるという理屈になるのです」
まさか二度目の交換殺人ゲームが行われるというのはあまりにも不自然だ。とはいえ14人目からは交換殺人と関係ない人物が犠牲者になるのであれば、ただでさえ膨らみ過ぎた伏線が余計に回収できなくなるはず。そこで注目されるのが「13人」という数字ではないだろうか。
「ドラマの放送期間を表す“1クール”とは13週のこと。つまりゲームに参加した13人は、1クール分の犠牲者が出ることを暗示している可能性があります。そうなると『交換殺人ゲーム』を描き出す現在の4月期クールを前編として、14人目の殺人事件からは新たに後編の物語が始まるのではないでしょうか。その際にはW主演である原田知世と田中圭のいずれか、もしくは両方が亡くなっており、装いも新たにしたストーリーが始まるのかもしれません。そもそも視聴者の興味が移ろいやすいこの時代に、2クール連続放送はリスクが高いはず。実は最初からドラマ2作分の要素を前後編に詰め込んでいた可能性も十分に考えられます」(前出・テレビ誌ライター)
現在のペースだと第13話は7月7日放送となり、次のクールにハミだしてしまう。ただ連続殺人では決して「1話につき犠牲者1人」との決まりもないはず。どうやら今後はさらに展開が目まぐるしくなっていくのかもしれない。
(白根麻子)