お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜が6月7日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)に出演。詐欺グループとの闇営業を芸人仲間へ仲介したことで、吉本興業から“契約解消”の処分を受けたカラテカの入江慎也に関して言及している。
“友達5000人”との触れ込みのもと、様々な方面への豊富な人脈を売りとしていた入江は、大規模な振り込め詐欺で逮捕者も出ていた反社会的組織の宴会で、所属事務所を通さない闇営業に勤しんでいたことが発覚。さらにその場には入江の他にも先輩の雨上がり決死隊・宮迫博之やロンドンブーツ1号2号・田村亮らも同席していたとされ、事務所は「吉本興業および所属芸人のブランドを著しく傷つけた」とし、入江との契約を解消する厳しい処分を科している。
しかし、同じく吉本興業に籍を置く近藤は同社が下した“契約解消”という発表について、「契約という部分では、吉本興業と芸人の間に契約書というものがない」と指摘。これに同番組MCで吉本の先輩でもある極楽とんぼの加藤浩次も「俺らは(吉本と契約を)交わしたことがない」と同調すると、近藤は続けて「芸人は特に交わしたことがないので、契約解消というのであれば、会社としても契約書をちゃんと作って、これこれこういう契約でやるので、何か営業などのお話があった際にはちゃんと会社は通しましょうね、とか、そういう契約交わす時に何もなかったので分からない部分もある。今後は会社的には考えていかないといけないんじゃないかな」との見解を示した。
「吉本興業が所属芸人と契約書を交わしていない、というのはもはや都市伝説などではなく、かねてよりダウンタウンの松本人志や島田紳助氏ら様々な重鎮たちによって糾弾されてきました。おそらく吉本側からすれば、法的な契約を交わすことで生じる細かな労働条件や規定、さらには被雇用者に対してあてがう必要のある然るべき待遇などを全てパスしたいとの思惑があるのかもしれません。もちろんこのような主従関係をベースに置くプロダクションは芸能界においても稀有であり、『契約書交わしてないのは問題』『吉本の芸能事務所としての体制は見直す時期に来てると思う』『上場企業にあるまじき状況であり問題は大きい』といった声がネットで上がっています。所属タレントのモラルやコンプライアンスを正したいのであれば、まずは会社側も法的に整然とした契約環境を構築するべきかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
詐欺グループとの関与や他タレントへの仲介が公となった入江の解雇は致し方ないものの、近藤と加藤はどこか“スッキリ”できない表情に終始していた。プロダクションと所属タレントの間に大きな溝が生まれなければいいのだが、果たして…?
(木村慎吾)