お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が6月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、反社会的勢力への闇営業発覚で謹慎処分となった雨上がり決死隊の宮迫博之について言及した。
およそ5年前に特殊詐欺グループから金銭の授与があったとして、吉本興業に所属する13人の芸人が謹慎処分を受けた今回の騒動。松本は当初、“ノーギャラで金銭の受け取りは無かった”と主張していた宮迫に電話し、「無理やでって。世間がそれを誰も信じない。そこで嘘ついたら何もかも嘘やと思われるよ、と(宮迫に)言いました。彼もハイハイとは言ってたんですけど、どっか芯では分かってなかったのかな」と真相を話すよう説得したが、それが奏功しなかったことへの悔しさを滲ませた。
また、今回の反社グループへの闇営業騒動によって、各テレビ局に多大なる迷惑をかけただけでなく、松本自身も休日返上で宮迫不在を埋める為の臨時収録を行うこととなり、「だからあいつはクビでいいと思うんです」「来年、自分でNSC(吉本総合芸能学院)を受けたらいい」などと冗談混じりに糾弾。アマチュアからの再出発を提案し、宮迫の猛省を促した。
「番組内で松本は宮迫を厳しく非難しているように見えましたが、その根底には長年にわたって自身を慕ってきた弟分を救いたいとの気持ちが垣間見え、だからこそ、金銭の授与を初めから認めなかった宮迫の選択を嘆いています。そもそも苦労人で知られる雨上がり決死隊が東京でブレイクしたキッカケとなったのは松本がレギュラーを務める『ガキの使いやあらへんで』(日本テレビ系)です。ドッキリの企画中に宮迫がダウンタウンの2人に容赦なく食ってかかり、松本や浜田雅功に膝蹴りを見舞う姿が業界人と視聴者にインパクトを与え、宮迫の強心臓ぶりが知れ渡りました。また、松本はかつてのラジオ番組において、NSC在籍中の宮迫を見た瞬間に『コイツは絶対売れるやろ、と思った』とも話しています。宮迫の才能と成り上がり根性を誰よりも評価していたのが松本であり、“NSCからやり直せ”との言葉には彼なりの深い愛情があったのかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
“正直に全てを話せ”という松本からの最初のメッセージは残念ながら真の意味で宮迫に届くことはなかったが、今後の猛省と振る舞いによって、少しずつ信頼を回復していくしか宮迫に残された方法は無さそうだ。
(木村慎吾)