地上波のドラマやバラエティ番組からは遠ざかっているものの、それ以外のオファーは絶えない“新しい地図”の稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾。3人は今年1月、スクウェア・エニックスのスマートフォン用タイトル「星のドラゴンクエスト」のプロデューサーに就任して、現在はテレビCMがオンエア中。星ドラ応援ソング「星のファンファーレ」は、世界配信されている。
俳優としての活動もめざましく、香取は主演映画「凪待ち」が6月28日に公開。稲垣は主演舞台「君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~」が8月30日に上演される。稲垣にとって同作は、ベートーヴェンを怪演した「No.9-不滅の旋律-」以来、およそ7カ月ぶりのステージとなる。
その“No.9”は、特に忘れられない公演だった。大阪・オリックス劇場の公演中である昨年12月8日、45歳の誕生日を迎えたからだ。
「大阪公演のバックステージでは、キャストやコーラス隊がベートーヴェンを模した豪勢なバースデーケーキでお祝いしてくれました。そんななか、耳の形をしたiPhoneケースをプレゼントしてくれたのは、ラーメンズの片桐仁。稽古中に何度も、稲垣に耳の写真を撮らせてほしいとお願いしていたのは、奇抜なスマホケースを造るためだったみたいです」(芸能ライター)
多摩美術大学卒業生の片桐は、粘土細工が趣味。関連書籍を多数出版しており、個展も開催するほどだ。嵐・松本潤の主演ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」(TBS系/16年&18年)に出演した際も、その作品の数々が小道具として展示されていた。作中でもマツジュンが、片桐作のiPhoneケースを手にするシーンがあった。
「片桐が手がけるスマホケースは、サイズがやや大きめ。なので、稲垣はしょっちゅう取り替えるそうです。今までは、マリー・ローランサンのスマホケースでした。これはブログにも載せています。舞台装置や衣装などに関わっていたマリーの生き方にシンパシーを感じていたのかもしれません。ほかには、スペシャルサポーターを務めている『クリムト展』の縁があって、19世紀末ウィーンを代表する画家のグスタフ・クリムトのスマホケースも持っています。その日の気分によって、替えるそうです」(前出・芸能ライター)
優雅で聡明でセレブな稲垣のイメージに合わない、片桐作のスマホケース。贈られたときは、「絶対に使ってくださいよ!」と念を押されたため、律義に“基本使い”しているという。
(北村ともこ)