健康のためには、睡眠が重要だという話はよく耳にします。でも、子育てや家事が忙しく、慢性的な睡眠不足に陥っているママも多いのでは? 親がしっかり眠って健康を維持できないと、さまざまなストレスを解消することができません。でも、うまくストレスを解消できれば、その結果、子どもにもいい影響を与えることができるようです。
多くの健康住宅を手掛ける早稲田ハウス社長の金光容徳さん著、呼吸器内科専門医の宮崎雅樹さん監修の「元気で賢い子を育てたいなら子どもがぐっすり眠れる部屋を作りなさい」(アスコム刊)によると、寝不足になるとイライラしたり、判断力が鈍ったりするのだとか。こうなってしまうと、満足な子育てもできませんから、親もしっかりとした睡眠が欠かせませんよね。また、眠りに入ってから4時間以内に訪れる「深睡眠」時に最も多くの成長ホルモンが分泌されるそうで、そのためには「いかに寝つきをよくするか」ということが大事なんだそうですよ。
では、寝つきをよくするにはどうすればいいのでしょうか。同書には、寝る前のリラックスした状態と共に、「空気がきれい」「寝室に不要なものがない」「自然な外光が入る」という、3つの寝室環境が大切だと書かれています。とくに“寝るだけ”の部屋にするために、テレビや本棚、ポスター、カレンダーなどはすべてなくすとよいのだとか。
また、睡眠コンサルタントの友野なおさんの著書「きょうの睡眠ダイエット:4週間でヤセ体質に変わる」(主婦と生活社刊)には、英国のエディンバラ睡眠センターの研究によると、寝る前のメールのやりとりはエスプレッソを2杯飲んだのと同じくらいの興奮状態をつくり、不眠を引き起こすと書かれています。しっかりとした睡眠を取るためにも、寝室からはモノを一掃して、寝室に入ったらスマホは操作しない。これは、自分のためにも子どものためにも重要といえそうです。