お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が7月28日に自身のツイッターアカウントを更新し、100万円以上を「京都アニメーション」に寄付したことを明かしている。
かねてアニメ好きとして知られる粗品は「長門に来る馬教えてもらった」とつぶやき、88万8800円で購入した馬券が的中したことで115万5440円の払戻金を得た“回収率130%”のスクリーンショットを掲載すると、その115万5440円全てを「キヨウトアニメーション」と記載された振込先へ寄付している画面も併せて添付。先月に放火の被害に遭い、多くの犠牲者を出した京都アニメーションへの愛情が窺えるこのツイートは投稿から数日で4万4000以上のイイねと、1万7000を超えるリツイートが成される結果となった。
また、粗品が馬券購入費として充てた88万8800円という金額も、京アニが生んだ傑作「涼宮ハルヒ」シリーズ内の短編“エンドレスエイト”にかけており、「長門」というワードも同シリーズに登場する「長門有希」を元ネタにしていると推察できる。当然ながら、粗品によるこうした気遣いが多くの京アニファンを喜ばせていることは間違いないようだ。
「中には、ギャンブルで得た利益を京アニへ寄付することに疑問を投げかける反応もありますが、利益分だけでなく、元々の馬券購入費も全額寄付したことを評価する声が大半を占めており、ネット上にも『良い人だなぁ』『こういった慈善行為は素晴らしい』『勝ち分だけでなく全額寄付なんて男前』『競馬に賭けずに88万8800円を寄付すれば良かったんじゃね?って思う方がいるかもしれないが、まずは競馬ってなる残念さが好き』との好意的なコメントが並んでいます。また、最近はテレビで見ない日が無いほどに活躍している粗品ですが、昨年末のM-1優勝や今年のR-1優勝による“ギャラのバブル”がなかなか来ておらず、頻繁に吉本興業からのギャラに嘆き節を展開すると、今年4月には交通費すらも借金していた“所持金ゼロ”状態だと明かしていました。決してお金に余裕がある状況下での寄付ではないのでしょうが、京アニへの愛が上回ったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
この漢気溢れる寄付に対して「今後は粗品を応援する!」という熱い声も上がっており、26歳にして数々のお笑いコンペティションを制した有望株の振る舞いは大きな支持を得ているようだ。
(木村慎吾)