出産後に「職場復帰をしたい!」と思っても、子どもを園に預けることができない場合、どうしたものか……。そんなとき、「子連れ出勤」は受け入れられるのでしょうか。
2019年3月、ビースタイル社の調査機関「しゅふJOB総研」が『子連れ出勤』をテーマに、働く主婦層1,000名を対象としてインターネット調査を行いました。その結果、「子連れ出勤をしたことがある」と回答した人は15.4%と少数派であることが判明。「子連れ出勤する人の同僚として、一緒に働いたことがある」と回答した人も、16.7%に止まりました。
「あなたにお子さんがいらっしゃるとしたら、子連れ出勤のメリットは何だと思いますか?」という質問に40%以上の人が回答したのは、「保活に失敗しても働くことができそう」「保育施設に預けに行く手間が省けそう」「子どもが近くにいて安心して仕事ができそう」でした。一方で、デメリットを訪ねた結果、70%以上の人が「職場に迷惑をかけそう」「仕事に集中できなさそう」と回答。「子連れ出勤するのも、同僚として一緒に働くのも賛成」という人は36.5%でした。これをみると、子連れ出勤を積極的に活用すべきと考える人は多くはないようですね。
フリーコメントでは、子連れ出勤に賛成と答えた方でも「職種によって、集中や精密、セキュリティなどが必要なものがあるので、職場では保育士に預けられる環境が望ましいと思う(40代:子どもがいる)」「一応、過去に単発でだが子連れ出勤(当時小学校低学年と幼稚園児)を検討したことがあるので、やむを得ずというケースがあることは理解できる。ただ、もろ手を挙げて賛成というわけではないし、恒常的に子連れ出勤というのも賛成しない(40代:子どもがいる)」「子連れ出勤だけに関わらず、これからは働き方の多様性を受け入れないと企業は人を集められないと思います(50代:子どもがいる)」など、さまざまな意見があがりました。
母にとっては、子どもを園に預けることなく出勤できることは安心要素となりそうです。一方、仕事内容によっては小さな子どもには危険な環境だったり、社内の他のメンバーに迷惑をかけたりすることが心配要素になっているようです。どうしても子どもを園などに預けられない状況下で「迷惑をかけてしまうのでは…」と思うと、出勤自体に不安を抱えてしまいますから、会社が子連れ出勤に対してどのようなサポートをするか、体制を明言することも求められているのではないでしょうか。
(Nao Kiyota)