女優の杏が主役を務めるドラマ「偽装不倫」(日本テレビ系)の第6話が8月14日に放送され、視聴率9.3%をマーク。第3話から4週連続での9%台と安定した数字を叩き出している。婚活中のヒロインがなぜか自らを既婚者だと“偽装”するストーリーには当初、疑問の声も少なくなかったが、回を追うにつれて新しい愛の形を示していると評価する視聴者も増えているようだ。
そんな同作では放送開始前から「これは日本テレビ側が何らかのメッセージを送っているのでは?」と、業界内で噂になっていたというのだ。テレビ業界関係者がささやく。
「本作のテーマはもちろん不貞ですが、ヒロインの杏を見るとどうしても、実父で俳優の渡辺謙を思い浮かべてしまいます。なにしろ渡辺は昨年5月に自らの不貞が原因で南果歩と離婚しており、都内の豪邸は南に渡し、自分は21歳年下の不貞相手と一緒に軽井沢の別荘に暮らしているそうですからね。しかも離婚前には南に家から追い出され、子育て中だった杏の家に転がり込んでいたのですから、《杏は父の不貞をどう思っているのか》と気になって仕方ありません」
しかも本作の出演者で不貞絡みの問題を抱えるのは杏だけではない、杏の姉を演じる仲間由紀恵もやはり、不貞についてはデリケートな存在のはずだからだ。
「本作での仲間は、夫のある身ながら不貞をしているという役どころ。そんな仲間の夫で俳優の田中哲司は17年に、美容師女性との不貞現場を写真週刊誌に激写されています。しかも田中は結婚前にも“三股”報道が持ち上がり、周囲が結婚に反対していたことも。その仲間がよりによって不貞する妻を演じているのですから、あまりにもあざといキャスティングだと驚くほどです」(前出・テレビ業界関係者)
杏にしても仲間にしても、むしろ不貞の被害者といえる立場。そんな二人が不貞を肯定するかのような役を演じることに、疑問を感じる視聴者も少なくない。これが「不貞を乗り越える」ことを意味しているのか、それとも「不貞を超えた新しい愛の形」を提示しているのか。制作陣にはぜひ本作の裏テーマについて語ってもらいたいものだ。
(浦山信一)