生放送のアクシデントで、どんな立ち居振る舞いをするか。その対応力を求められるのが、テレビタレントだ。テレビの世界で成功した者の多くは、“まさかの”を経験済み。それでもなお、ズブの素人のような行動に出てしまう有名人がいる。嵐の相葉雅紀だ。テレビ誌ライターがそんな事件を振り返る。
「相葉さんといえば、嵐きっての天然系。レギュラー番組の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)のクイズでは、メンバーが思わず笑ってしまう珍解答をいまだに連発しています。もうひとつのレギュラー番組『VS嵐』(フジテレビ系)ではおよそ6年前、メンバーによるオープニングトークの最中、おもむろにポケットに手を突っ込んで、携帯電話を取り出して、かかってきた電話に出てしまうという信じられない行動に出ています」
番組の公開録画の際、観覧客には前説で、ケータイの電源やマナーモードに関する注意喚起がなされる。にもかかわらず、演者がスタジオにケータイを持ち込み、あげくに対話する珍事。
そのときの相葉は、送話口を片手で押さえ、小声で「すみません。今、本番中なんで…」と申し訳なさそうに電話を切った。出てしまった言い訳は、「ポッケにたまたまケータイが入ってて、あっ、鳴ったと思って」と、ストレートすぎるものだった。メンバーはもう、笑うしかなかった。
「かつて櫻井翔が、相葉はマナーモードやサイレントモードにしていても、かかってきた電話には必ず出ると話しています。留守電に切り替わるのが嫌なのか、打ち合わせ中でも出て、あとで折り返す旨を伝えるんだそうです」(前出・テレビ誌ライター)
ある日のコンサートの打ち合わせ中でも、やはり出てしまったことがあるという。コソコソと「うん、うん。はい、はい。すみません」と低姿勢だったため、櫻井が「どうしたの?誰?」と聞くと、まさかの「母ちゃん」。仕事中に母と通話し、しかも、母に対して謎の謝罪をしている。
相葉の天然に勝てるジャニーズは、もはやゼロかもしれない。
(北村ともこ)